そんな松山のドライバーへのこだわりとは?「まずは(構えたときの)見た目から入ります。例えば、ドライバーでロフトが少し立っているように見えたら、いまの自分の動きだったら上がらないと思っちゃって、上げる動きになったりする」。構えたときにフェース面があまり見えないドライバーだと上げにいく、逆に見えすぎるドライバーだとフェースをかぶせてしまう。構えたときの見た目で体が反応する。「それはアマチュアも同じ」と松山は言うのだ。
「自分が(構えて)見たときに(フェース面が)ストレートに見えて、これくらいの弾道でちゃんと飛んでくれそうっていうのをまず見ますね」と松山。この厳しい基準をクリアしないと、ボールを打つところまでいかずにはじかれる。
「BMW選手権」の翌週の「ツアー選手権」の練習場では宮野氏がドライバーのヘッドにペイントする姿があった。「構えたときのシャフトからのフェースのつながりを見ています。それに対するロフトの付き方、ヘッドの後ろのバランスとか、けっこう細かく見る」という松山の好みに合わせるためだ。
以前、宮野氏に松山用のドライバーを見せてもらったことがあるが、ヘッドの真ん中からトゥ側にかけてフェースの上部をクラウンと同じ色に塗り、開いて見えないように工夫していた。しかし、そのヘッドも松山のバッグには入らず。しかし、ひとたびバッグに入れば、世界基準のパフォーマンスを見せてくれるのだ。宮野氏はそこにやりがいを感じている。
「見た目が9割くらい。そのあとにやっぱり飛距離、コントロールできるかどうか」。松山はそういいながら、飛距離の基準に届かずお蔵入りになったドライバーもある。「今年、いくつか試しているドライバーのなかですごく良い1本があったんです。でもちょっと飛ばなかった。そういうものは2度と使われない」と宮野氏がいえば、「一日で終わりました。フェアウェイキープは13回くらいだったけど」と松山はいう。つまり、パー3以外のドライバーを使った14回のうち、13回フェアウェイに飛ぶドライバーでも、飛距離の基準に満たなければ、松山のキャディバッグからすぐに消えてしまう。
さらに難しいのは、松山がドライバーに求めるこだわりが一定ではなく、変わり続けることだ。「打ち手のスイングがちょっと変われば球筋も変わるので、クラブの好みも変わってくる。スイングとの兼ね合いがすごくあると思う」と松山。それに対して宮野氏は「もちろん先読みしないと、後追いだと全然ついていけなくなっちゃう」。これを聞いて松山は思わず、「すいません」と小さな声で謝っていた。
「自分が(構えて)見たときに(フェース面が)ストレートに見えて、これくらいの弾道でちゃんと飛んでくれそうっていうのをまず見ますね」と松山。この厳しい基準をクリアしないと、ボールを打つところまでいかずにはじかれる。
「BMW選手権」の翌週の「ツアー選手権」の練習場では宮野氏がドライバーのヘッドにペイントする姿があった。「構えたときのシャフトからのフェースのつながりを見ています。それに対するロフトの付き方、ヘッドの後ろのバランスとか、けっこう細かく見る」という松山の好みに合わせるためだ。
以前、宮野氏に松山用のドライバーを見せてもらったことがあるが、ヘッドの真ん中からトゥ側にかけてフェースの上部をクラウンと同じ色に塗り、開いて見えないように工夫していた。しかし、そのヘッドも松山のバッグには入らず。しかし、ひとたびバッグに入れば、世界基準のパフォーマンスを見せてくれるのだ。宮野氏はそこにやりがいを感じている。
「見た目が9割くらい。そのあとにやっぱり飛距離、コントロールできるかどうか」。松山はそういいながら、飛距離の基準に届かずお蔵入りになったドライバーもある。「今年、いくつか試しているドライバーのなかですごく良い1本があったんです。でもちょっと飛ばなかった。そういうものは2度と使われない」と宮野氏がいえば、「一日で終わりました。フェアウェイキープは13回くらいだったけど」と松山はいう。つまり、パー3以外のドライバーを使った14回のうち、13回フェアウェイに飛ぶドライバーでも、飛距離の基準に満たなければ、松山のキャディバッグからすぐに消えてしまう。
さらに難しいのは、松山がドライバーに求めるこだわりが一定ではなく、変わり続けることだ。「打ち手のスイングがちょっと変われば球筋も変わるので、クラブの好みも変わってくる。スイングとの兼ね合いがすごくあると思う」と松山。それに対して宮野氏は「もちろん先読みしないと、後追いだと全然ついていけなくなっちゃう」。これを聞いて松山は思わず、「すいません」と小さな声で謝っていた。