これによってリード批判は収束に向かっていったが、マキロイの例が無かったとしても、リードの処置が正しかったことを信じるフェアな姿勢が前日から周囲にあってほしかった。複雑な気持ちを抱いたまま最終日の優勝争いに臨んだリードの心境を想像すれば、彼の戦いぶりは圧巻だった。
昨秋からデビッド・レッドベターをコーチに付け、今はまだ「スイング改造の途上だ」そうだが、それでも難コースのトーリー・パインズで誰よりも見事なショットとパットを打ち続け、厳しい環境、苦しい胸中にも打ち克ち、混戦を抜け出し、2位に5打差をつけ通算14アンダーで圧勝した。
「精神的に、よく持ちこたえたと自分でも思う。でも、自分は正しいことをしたと信じていたから大丈夫だった。いいプレーができた」
そう、やましいこと、恥じることは何もない。私は今回も3年前のマスターズと同じ言葉を彼に贈りたい。
「リードよ、この優勝に胸を張れ」
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)
昨秋からデビッド・レッドベターをコーチに付け、今はまだ「スイング改造の途上だ」そうだが、それでも難コースのトーリー・パインズで誰よりも見事なショットとパットを打ち続け、厳しい環境、苦しい胸中にも打ち克ち、混戦を抜け出し、2位に5打差をつけ通算14アンダーで圧勝した。
「精神的に、よく持ちこたえたと自分でも思う。でも、自分は正しいことをしたと信じていたから大丈夫だった。いいプレーができた」
そう、やましいこと、恥じることは何もない。私は今回も3年前のマスターズと同じ言葉を彼に贈りたい。
「リードよ、この優勝に胸を張れ」
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)