その忍耐の日々は、彼のゴルフにも我慢強さをもたらしたように思う。今大会のデシャンボーは、攻守双方を使い分け、3日目からは左ドッグレッグのパー5の6番で、いきなりほぼグリーン方向を狙う果敢な攻めに出て大勢のファンを沸き上がらせた。最終日も6番は攻め、11番ではミラクルパットを沈めてボギーを回避し、ピンチを脱した。
かつてパーマーもウッズも、大観衆をパワーで沸かせ、さらにミラクルで沸かせた。その両方をここぞという場面で披露し、そして勝利する。だから彼らは「時代のスター」となり、「時代の寵児」と呼ばれた。
パーマーにもウッズにも勝利の女神にさえ愛され、通算8勝目を挙げてフェデックスカップ・ランキング1位、世界ランキング6位に浮上したデシャンボーを、コロナ禍で暗くなりがちな今の時代を沸かせてくれる「寵児」と呼ばずして何と呼ぶ。
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)
かつてパーマーもウッズも、大観衆をパワーで沸かせ、さらにミラクルで沸かせた。その両方をここぞという場面で披露し、そして勝利する。だから彼らは「時代のスター」となり、「時代の寵児」と呼ばれた。
パーマーにもウッズにも勝利の女神にさえ愛され、通算8勝目を挙げてフェデックスカップ・ランキング1位、世界ランキング6位に浮上したデシャンボーを、コロナ禍で暗くなりがちな今の時代を沸かせてくれる「寵児」と呼ばずして何と呼ぶ。
文/舩越園子(ゴルフジャーナリスト)