ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報
日程 2021年3月24日-3月28日賞金総額 $10,500,000

生き残っていたからこそ、訪れた勝利【舩越園子コラム】

生き残っていたからこそ、訪れた勝利【舩越園子コラム】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2021年3月29日 12時02分

対戦方式も次々に変更され、現行のラウンド・ロビン方式(4人1組の総当たり戦で予選カット後、勝ち抜き方式で決勝トーナメント)が2015年に採用されてからは、ビッグネームが初日で姿を消すことだけは、とりあえず回避できるようになった。

まさに試行錯誤を繰り返してきたのだが、それでも、この大会はすでに20年以上も続いている。大会が生き残っているからこそ、たとえどんな顔ぶれであろうとも、選手たちは好プレーを披露し、心温まるドラマも生まれ、それがファンの胸を打つ。

今年の決勝マッチを戦ったのは34歳のビリー・ホーシェルと24歳のスコッティ・シェフラーだった。昨年、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたばかりの若いシェフラーは大会初出場でツアー初優勝を目指し、序盤は1アップとリードを奪ったが、ツアー5勝のホーシェルがリードを奪い返して2アップへ。以後、シェフラーは生き残りをかけて必死のプレーを強いられたが、ホーシェルもリードを保つべく必死に戦い続けた。

どちらかが池に落としてピンチに陥っても、諦めずに生き残ろうと踏ん張っていたら、相手がバンカーにつかまり、逆にチャンスが訪れる。そんな展開が2人の戦いの中でたびたび見られた。「生きていれば、生き残っていれば」自ずと道は開けることを、ゴルフを通して実感できた戦いは見ごたえがあった。

今大会も人気選手のブライソン・デシャンボーダスティン・ジョンソンローリー・マキロイ、日本の松山英樹らが次々に敗北を喫し、最終日に生き残ったトップ4の世界ランキングは3人が30位前後でマット・クーチャーは52位。今をときめくスター選手の姿は無かったが、最終日にプレーした4人は、最後まで生き残ったからこそ、素晴らしい戦いを世界に披露することができたのだ。

シェフラーを「2&1」で抑え、優勝したホーシェルは、2013年に初優勝、2014年に年間2勝を挙げて米ツアー年間王者に輝き、2017年にAT&Tバイロン・ネルソン、2018年にはチューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオーリンズを制して米ツアー通算5勝を達成。しかし、以後は勝利から遠ざかり、ここ最近は予選落ちや下位フィニッシュにあえいでいたが、それでも生き残っていたからこそ、ようやく訪れた勝利だった。

関連記事

日程 2021年3月24日-3月28日賞金総額 $10,500,000

【この大会のニュース】

読まれています

PGAツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. DPワールド
    開催前

おすすめコンテンツ

関連サイト