そんな無欲で穏やかで幸福感に満ちたシンクの心持ちが優勝争いにおける何よりの武器になり、追撃を目論んでいた若者たちを寄せ付けない強さにつながったのだろう。
シンクは2009年の「全英オープン」を制覇して以来、勝利から遠ざかっていたが、昨年9月に「セーフウェイ・オープン」を制して11年ぶりの復活優勝を挙げた。あの勝利は、息子レーガンがキャディになったことで、父親に不思議なパワーが漲って達成された「父と子のビクトリー」だった。そんな父子のパワーが今大会でも存分に発揮されたことは、2人が笑顔で言葉を交わしながら披露した圧巻のプレーぶりを目にすれば、誰にも頷けたことだろう。
17番でダメ押しのバーディパットを沈めた父の姿を見つめながら、その健闘を讃えた息子の笑顔、そしてロープの外側で喜び合う家族の笑顔は、観戦していたギャラリーやファンの心を和ませてくれた。
バッグを担いでいたレーガンは、「父と冗談を言い合いながらフェアウェイを歩いたことは特別な思い出になる」と嬉しそうだった。「レーガンが私の心を平和に保ってくれた」と息子に感謝したシンクは、試合会場に駆けつけたもう1人の息子コナーの肩を抱きながら「今日はコナーの誕生日なんです」と語り、最高のバースデー・プレゼントを贈ることができたことを喜んでいた。
「これは、とても大きな神の恵みです」と涙声になった愛妻リサは、シンクと同じジョージア工科大の出身。学生結婚した2人の歩みは、すでに四半世紀にわたる。2016年にリサが乳がんを患ったときは、シンクがツアーを欠場して懸命に支えた。昨年3月にはシンクもリサも新型コロナウイルスに感染し、さらなる試練に見舞われたが、どんなときも夫婦で、いや家族みんなで力を合わせる彼らの歩みは常にパワフルだ。
シンクが今大会で勝利したのは今回が3度目。2000年大会優勝からは21年ぶり、2004年大会優勝からは17年ぶりにヘリテージで挙げた勝利だった。そして昨年9月のセーフウェイ・オープンに続く今季2度目の優勝。今季、複数回の勝利を挙げたのは、ブラインソン・デシャンボーに続き、シンクが2人目となった。
シンクは2009年の「全英オープン」を制覇して以来、勝利から遠ざかっていたが、昨年9月に「セーフウェイ・オープン」を制して11年ぶりの復活優勝を挙げた。あの勝利は、息子レーガンがキャディになったことで、父親に不思議なパワーが漲って達成された「父と子のビクトリー」だった。そんな父子のパワーが今大会でも存分に発揮されたことは、2人が笑顔で言葉を交わしながら披露した圧巻のプレーぶりを目にすれば、誰にも頷けたことだろう。
17番でダメ押しのバーディパットを沈めた父の姿を見つめながら、その健闘を讃えた息子の笑顔、そしてロープの外側で喜び合う家族の笑顔は、観戦していたギャラリーやファンの心を和ませてくれた。
バッグを担いでいたレーガンは、「父と冗談を言い合いながらフェアウェイを歩いたことは特別な思い出になる」と嬉しそうだった。「レーガンが私の心を平和に保ってくれた」と息子に感謝したシンクは、試合会場に駆けつけたもう1人の息子コナーの肩を抱きながら「今日はコナーの誕生日なんです」と語り、最高のバースデー・プレゼントを贈ることができたことを喜んでいた。
「これは、とても大きな神の恵みです」と涙声になった愛妻リサは、シンクと同じジョージア工科大の出身。学生結婚した2人の歩みは、すでに四半世紀にわたる。2016年にリサが乳がんを患ったときは、シンクがツアーを欠場して懸命に支えた。昨年3月にはシンクもリサも新型コロナウイルスに感染し、さらなる試練に見舞われたが、どんなときも夫婦で、いや家族みんなで力を合わせる彼らの歩みは常にパワフルだ。
シンクが今大会で勝利したのは今回が3度目。2000年大会優勝からは21年ぶり、2004年大会優勝からは17年ぶりにヘリテージで挙げた勝利だった。そして昨年9月のセーフウェイ・オープンに続く今季2度目の優勝。今季、複数回の勝利を挙げたのは、ブラインソン・デシャンボーに続き、シンクが2人目となった。