ダニー・リー（ニュージーランド）が7月に開催される予定の東京五輪の出場を見送るとニュージーランドゴルフ協会が発表した。理由は「現在戦っている米PGAツアーでのシード維持に集中したいから」というもので、その決断には「仕方ないだろう」と米メディアは納得の声で一致した。

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リーは今季は16試合に出場し予選落ちが8回。フェデックスカップ・ポイントランキングは173位と低迷。東京五輪・男子ゴルフから3週後に始まるプレーオフシリーズに出場し、来季の出場資格を保持するためには同ランキング125位に入らなければならない。

「熟慮を重ねた結果、ダニー・リーは東京五輪の選考は辞退することを決めた」とニュージーランドゴルフ協会はリリースを発表。30歳のリーは2016年のリオ輪でニュージーランド代表としてプレーし27位だった。

これで男子ゴルフでは米国のダスティン・ジョンソン、オーストラリアのアダム・スコットに続く3人目の辞退。その全員の理由がスケジュール問題でジョンソンも「米ツアーに集中したい」と話す。

「メジャー大会はすべて終了しているが、8月はプレーオフに向けて大事な試合が続く時期。来年以降のプレーする場所を決めることを優先するリーの決断は正しいだろう」という論調が多くのメディアで伝えられている。（文・武川玲子＝米国在住）