50歳11カ月7日のメジャー最年長記録で「全米プロゴルフ選手権」を制したフィル・ミケルソン（米国）。しかし当然のことながらミケルソンは決して優勝候補ではなく、むしろ“大穴”で「予選通過できるか？」が賭けの対象となっていたほど。ミケルソン勝利は2019年のタイガー・ウッズ（米国）のマスターズ勝利以来の“大損”に陥らせたようだ。

ミケルソンが投入したブラッシー【写真】

米スポーツ専門チャンネルのESPNによるとミケルソンのオッズは、シーザース・スポーツブックでは200-1、他のスポーツブックでは300-1という倍率もあったという。これは10年にルイ・ウーストハウゼン（南アフリカ）が「全英オープン」を制した200-1以来のもの。

スポーツブック大手、ウイリアムヒルズではジョーダン・スピース（米国）に賭けた人はミケルソンの5倍で、ミケルソンはもし勝ったらスポーツブックが損をする6人のゴルファーの一人だった。「ミケルソンの勝利で我々は6桁の金額（数千万円）を持ち出すことになってしまった。ちなみにウッズのマスターズ勝利では「100万ドル（約1億1000万円）以上の大損をした」という。

ドラフトキングス、ベットMGM、ポインツベットなどのスポーツブックも軒並み持ち出しとなり、スポーツブック界全体では100万ドル近い損失になった。

開幕前の水曜にニュージャージー州のドラフトキングスでミケルソンのスタート直前に100ドル（約11万円）を賭けた人は30万ドル（約3300万円）を獲得した。