そんなヒーゴ少年に激励の手紙を送ったのは、南ア生まれのレジェンド、ゲーリー・プレーヤーだった。

「私もキミと同じぐらいの年齢で母親を失ったんだ」

プレーヤーの手紙には、そう書かれていたという。以後、ことあるごとにプレーヤーはヒーゴに手紙を送り、欧州ツアー初優勝のときも「一番に祝福してくれたのはゲーリーだった」。

この優勝で、ヒーゴは米ツアーの正式メンバーになる権利と2年シードを獲得。来年のマスターズ出場資格も手に入れた。この勢いのまま、来週の全米オープンでの活躍が大いに期待されている。

ところで、今大会では、もう1人、大きな注目を集めた南ア出身選手がいた。21歳のウィルコ・ニーナバーは、まだ欧州チャレンジツアーが主戦場だが、ブライソン・デシャンボーを凌ぐほどの飛距離を誇る。デシャンボーと比べれば細身で長身だが、スムーズなスイングから打ち出されるパワフルショットは驚異的で、試合では439ヤードを記録した。

今大会は米ツアー初出場ながら14位タイと大健闘。昨季のサンシャインツアー賞金王の資格で来週の全米オープンにも出場する。