「ロケット・モーゲージ・クラシック」の1番ティにフィル・ミケルソン（米国）が登場すると、“We want Phil”（我々はフィルに戻ってきてほしい）とファンが合唱していた。

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初日のラウンドを終えたミケルソンは「2度とこの大会には戻って来ないかもしれない」と発言した。理由は地元紙のデトロイトニュースが、20年以上も前にミケルソンが起こしたギャンブルでのトラブルを大会前に掲載こと。今年の全米プロチャンピオンの出場に水を差した格好となった。

だが、デトロイトのスポーツラジオなどメディア会社を経営するマイク・サリバン氏がツイッターに「フィル、もし5万人のミシガン州民の署名を集められたら、来年のロケットモーゲージ・クラシックに出場することを再検討してくれる？」とツイート。これにミケルソンは「もしかしたら…」と返答した。

「デトロイトの人々はすばらしい。僕は誰かと対立することは好きじゃない。報道は好ましくなかったが、人々があまりにもすばらしいから、もし5万人の署名が集まったら戻るという取引をしよう」とコメントした。

ミケルソンは「69」「72」の3アンダーでギリギリ予選通過を果たしたが、3日目も「72」と伸ばせず、トータル3アンダーの70位タイに沈んでいる。（文・武川玲子＝米国在住）