ウーストハウゼンと1打差で最終日をスタートしたモリカワは、淡々とパーを重ね続けた末、7番、8番、9番の3連続バーディで形勢を逆転。単独首位へ浮上し、さらに2位との差を4打へ広げた。
だが、勝利のカギとなったのは、グリーンを外しながらも寄せワンでパーセーブした10番、そして6メートルのバーディパットを沈めた14番の直後に、グリーン奥のラフへ外しながらも見事にパーを拾った15番だった。あの15番のパーパットを沈めたとき、モリカワは力強く右拳を握り締めてガッツポーズを繰り出した。
16番以降は、ピンを狙うのではなく、ボギーを叩かない位置へボールを運ぶことを目指し、その通り、彼は上がり4ホールすべてをパーで凌いだ。いや、それどころか、ラスト31ホールすべてをボギーなしで切り抜けたことが素晴らしい。
今大会の舞台となったロイヤル・セントジョージズは、真夏でも冬の防寒対策が求められるスコットランドではなく、温暖なイングランドにある。4日間、快晴に恵まれた「イングランドのリンクスコース」で、多くの選手のスコアが記録的にぐんぐん伸びていた。
とはいえ、このコースは、小さなミスが大きなケガになる怖さを随所に秘めている。その中でモリカワは、勝利のカギとなるものが、奇跡のようなイーグルやバーディではなく、いかにパーを拾えるか、いかにスコアを落とさずにいられるかであることを知っていたのだと思う。だからこそ彼は、パーパットを沈めたときこそ、力強いガッツポーズを見せたのだ。
小柄な体格ゆえに飛距離が出ないモリカワは、いつも基本に忠実にコツコツ、黙々と戦ってきた。そうやってジタバタしない戦い方を身につけたモリカワは、それが自分の財産であることも知っていた。
だが、勝利のカギとなったのは、グリーンを外しながらも寄せワンでパーセーブした10番、そして6メートルのバーディパットを沈めた14番の直後に、グリーン奥のラフへ外しながらも見事にパーを拾った15番だった。あの15番のパーパットを沈めたとき、モリカワは力強く右拳を握り締めてガッツポーズを繰り出した。
16番以降は、ピンを狙うのではなく、ボギーを叩かない位置へボールを運ぶことを目指し、その通り、彼は上がり4ホールすべてをパーで凌いだ。いや、それどころか、ラスト31ホールすべてをボギーなしで切り抜けたことが素晴らしい。
今大会の舞台となったロイヤル・セントジョージズは、真夏でも冬の防寒対策が求められるスコットランドではなく、温暖なイングランドにある。4日間、快晴に恵まれた「イングランドのリンクスコース」で、多くの選手のスコアが記録的にぐんぐん伸びていた。
とはいえ、このコースは、小さなミスが大きなケガになる怖さを随所に秘めている。その中でモリカワは、勝利のカギとなるものが、奇跡のようなイーグルやバーディではなく、いかにパーを拾えるか、いかにスコアを落とさずにいられるかであることを知っていたのだと思う。だからこそ彼は、パーパットを沈めたときこそ、力強いガッツポーズを見せたのだ。
小柄な体格ゆえに飛距離が出ないモリカワは、いつも基本に忠実にコツコツ、黙々と戦ってきた。そうやってジタバタしない戦い方を身につけたモリカワは、それが自分の財産であることも知っていた。