感情を出してエキサイトなプレーをするラームに対し、キャントレーは「アイスマン」と言われるほど無表情。前週から続くパッティングの記録的な好調でも表情を変えない“パティ・アイス”とニックネームが付けられた。

「ヘッド・トゥ・ヘッドの戦いはものすごくおもしろい。この1年のレースがあす最終日を迎えるのだから。パトリックとはラウンドの序盤は話したが、プレーが進むにつれてほとんど話していない。二人とも静かに自分のベストなプレーをしようとしているんだ」とラーム。

ラームと3打差、キャントレーとの5打差を追いかけるのは、ジャスティン・トーマス（米国）。4年ぶり2度目の年間王者に向けて闘志を燃やす。

「あすはキャントレーと僕だけの戦いじゃない。JT（トーマス）も居るし、誰かが先にすごいスコアを出すかもしれない。でも最後は僕がAゲーム（最高のプレー）ができることを願っている」。26歳が最終戦の大逆転を目指す。(武川玲子=米国在住)