復帰後は快進撃を見せた。「ノーザン・トラスト」で3位、「BMW選手権」は9位に入り最終戦のツアー選手権はフェデックスカップ・ポイントレース4位で迎えた。独自のハンデ戦で、トップを行くパトリック・キャントレー（米国）と4打差でスタート。4日間戦って最終的には1打及ばず、ポイントレース2位でシーズンを終えた。

「2位になってとても悔しいのに、500万ドル（5億5000万円）を獲得して、なんとも妙な気分だ」と苦笑い、しかし4日間のスコアだけでいうとラームとケビン・ナ（米国）の二人がトータル14アンダーでトップに立っていた。

「このプレーオフのシステムがベストかどうかは分からない。しかしパトリックが素晴らしいプレーをした。彼が王者だ」とキャントレーを称えた。

注目はこのあと選手たちによって選出される今季の“プレーヤー・オブ・ザ・イヤー”。

優勝は全米オープンの1勝だけだが2位が2回、3位が3回でトップ10が15回とさすがは世界ランキング1位。抜群の安定感をみせた。仲間たちはどんな評価を下すのかが楽しみである。（文・武川玲子=米国在住）