そんなイムが思い描いていたのは、日本経由で米ツアーへ挑むというルートだった。2017年の秋、イムは米下部ツアーのQスクール(予選会)に挑み、見事、出場権を獲得。そして、フル参戦を開始した2018年に年間2勝を挙げ、韓国人としてもアジア人としても史上初の下部ツアー賞金王に輝き、翌年からの米ツアー出場権を手に入れた。
ルーキーイヤーの2019年は勝利が無かったが、2020年「ホンダクラシック」で初優勝。そうやって着々と目標をクリアしながら前進していった様子は、一見、順風満帆のように見えるかもしれない。
だが、高校生のうちから、しかも足場も頼れるものも何もない状態で、まず日本、そして米国へと言葉や文化の壁をモノともせずに挑戦を敢行していったイムの勇気と精神力は、恐るべしものだ。
逆に言えば、すでにそうやって高校生、大学生のうちから高い壁を海外で自力で乗り越えてきたという経験と実感が、イムの自信を倍増させ、さらなる強さになり、それが彼のゴルフの武器になっている。
今週は初日から5連続バーディを達成し、「63」をマークして2位タイ発進。初日に続き2日目もノーボギー「65」の好ラウンドで首位タイへ浮上。しかし3日目は「70」と伸ばし切れず、優勝戦線から脱落したかに見えた。だが、最終日は9バーディー・ノーボギーで一気に盛り返し、圧巻の勝利。何があっても諦めず、踏みとどまり、巻き返した姿には、トッププレーヤーの貫禄さえ漂っていた。
「初優勝を挙げるまではとてもタフだったけど、2勝目を挙げるまでは、それ以上に努力を積んできた。ひたすら我慢の日々を経て、この2勝目を挙げることができて、とてもうれしい」
ルーキーイヤーの2019年は勝利が無かったが、2020年「ホンダクラシック」で初優勝。そうやって着々と目標をクリアしながら前進していった様子は、一見、順風満帆のように見えるかもしれない。
だが、高校生のうちから、しかも足場も頼れるものも何もない状態で、まず日本、そして米国へと言葉や文化の壁をモノともせずに挑戦を敢行していったイムの勇気と精神力は、恐るべしものだ。
逆に言えば、すでにそうやって高校生、大学生のうちから高い壁を海外で自力で乗り越えてきたという経験と実感が、イムの自信を倍増させ、さらなる強さになり、それが彼のゴルフの武器になっている。
今週は初日から5連続バーディを達成し、「63」をマークして2位タイ発進。初日に続き2日目もノーボギー「65」の好ラウンドで首位タイへ浮上。しかし3日目は「70」と伸ばし切れず、優勝戦線から脱落したかに見えた。だが、最終日は9バーディー・ノーボギーで一気に盛り返し、圧巻の勝利。何があっても諦めず、踏みとどまり、巻き返した姿には、トッププレーヤーの貫禄さえ漂っていた。
「初優勝を挙げるまではとてもタフだったけど、2勝目を挙げるまでは、それ以上に努力を積んできた。ひたすら我慢の日々を経て、この2勝目を挙げることができて、とてもうれしい」