1975年、初のアフリカン・アメリカン・ゴルファーとして「マスターズ」に出場したリー・エルダー氏が死去、87歳だった。
現役時代のリー・エルダー氏【写真】
エルダー氏は今年4月の松山英樹が優勝したマスターズ・トーナメントで歴代、10人目のオナラリー・スターターとしてオーガスタ・ナショナルGCに戻ってきた。ジャック・ニクラウス(米国)とゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)とともに1番ティに立ったが、酸素ボンベで呼吸を助けられる状態。ドライバーに支えられて拍手に応えたが、ボールを打つことはできなかった。それでも「声援はとてもうれしかった」とコメントした。
米テキサス州ダラス出身、まだ米国男子ツアーが白人オンリーだった時代に、黒人がプレーできるユナイテッドゴルフ協会で活躍、1967年に米国男子ツアーカードを取得、1974年、モンサントオープンで勝利、翌年のマスターズ出場資格を得た。米国男子ツアーでは通算4勝、マスターズは6度、メジャー大会は計34度の出場を果たした。
1997年、タイガー・ウッズ(米国)はマスターズ初制覇を挙げると「僕がパイオニアではない。チャーリー・シフォード、リー・エルダー、テディ・ロデス(すべて米国)が、道を開いた」とコメントしている。
オーガスタ・ナショナルGCのフレッド・リドリー会長は「オーガスタの最愛の友で真にゴルフのパイオニアであるリー・エルダー氏の死去は深い哀しみです。リーは彼のプレーを通じて多くの若い有色人種、男性、女性に勇気を与えてきた。リーはこれからもマスターズ・トーナメントの歴史、これからのリーの意志は受け継がれていく」とステートメントを発表した。(文・武川玲子=米国在住)
現役時代のリー・エルダー氏【写真】
エルダー氏は今年4月の松山英樹が優勝したマスターズ・トーナメントで歴代、10人目のオナラリー・スターターとしてオーガスタ・ナショナルGCに戻ってきた。ジャック・ニクラウス(米国)とゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)とともに1番ティに立ったが、酸素ボンベで呼吸を助けられる状態。ドライバーに支えられて拍手に応えたが、ボールを打つことはできなかった。それでも「声援はとてもうれしかった」とコメントした。
米テキサス州ダラス出身、まだ米国男子ツアーが白人オンリーだった時代に、黒人がプレーできるユナイテッドゴルフ協会で活躍、1967年に米国男子ツアーカードを取得、1974年、モンサントオープンで勝利、翌年のマスターズ出場資格を得た。米国男子ツアーでは通算4勝、マスターズは6度、メジャー大会は計34度の出場を果たした。
1997年、タイガー・ウッズ(米国)はマスターズ初制覇を挙げると「僕がパイオニアではない。チャーリー・シフォード、リー・エルダー、テディ・ロデス(すべて米国)が、道を開いた」とコメントしている。
オーガスタ・ナショナルGCのフレッド・リドリー会長は「オーガスタの最愛の友で真にゴルフのパイオニアであるリー・エルダー氏の死去は深い哀しみです。リーは彼のプレーを通じて多くの若い有色人種、男性、女性に勇気を与えてきた。リーはこれからもマスターズ・トーナメントの歴史、これからのリーの意志は受け継がれていく」とステートメントを発表した。(文・武川玲子=米国在住)