メジャーチャンピオンが親子で戦う非公式試合の「PNC選手権」（12月18〜19日）。2月の自動車事故以来、初のプレーを披露するタイガー・ウッズ（米国）は今週だけ特別に、カート使用でプレーする。今後ツアー復帰に向けてカート使用の申請をするのかを尋ねられると「絶対にしない」と断言した。

今週はチャーリー君と一緒にカートで回ります【写真】

「PGAツアーの試合では絶対にしない。それは僕じゃない。そういうことはしないできた。もしそのレベルでプレーできなければ、（PGAツアーでは）戦えない、ということだ」とウッズはきっぱり。

ウッズは過去にツアーでのカート使用には異論を唱えた。クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群で先天的に脚に障害を持った選手、ケイシー・マーティン（米国）がカート使用で参戦することを求めてPGAツアーと訴訟となったことがある。当時ウッズは「歩くことも競技の一部」と大学のチームメートでもあったマーティンに反対の立場を取った。

また2019年にジョン・デーリー（米国）が右膝の関節炎のため、「全米プロ選手権」でのカート使用を求めた際も「僕は折れた脚で戦った」と08年に勝利した「全米オープン」を振り返った。

ただし今週は特別。20組の最年長は86歳のゲーリー・プレーヤー（南アフリカ）、初回の95年大会から一度も欠場していない82歳のリー・トレビノ（米国）も参戦する。カートを使用する選手は多い。