運命の最終日。一時は首位から陥落したが、松山のすごみはラウンド後半につれて増していった。大ギャラリーが松山を追い、声援を送り、そしてそれに松山が応える。ビクトリーロードは着々と、そして自然にできあがっていった。その結果がイーグル締めの5打差圧勝。最悪の状態から、ファンを巻き込んでつかんだ勝利。「結果としては(レベルは)8ぐらいに行きましたけど、上がった要因は、応援してくれた方々のおかげでしかない。これだけ変わるんだなと思いましたし、すごくうれしかった」。勝利への道をファンと一丸となって切り拓いた。そんな風に思えてならない。
「日本で開催することは簡単じゃなかったと思うんですけど、その中で開催されて、日本人のボクが勝つというのはすごく意味があると思うので、すごくうれしいです」。表彰式では残ったファンの前で喜びを爆発させた。日本人最強選手としてのプライドと、それを応援する日本人ファン。期待どおりの勝利を日本で果たした瞬間は、まるで海外メジャーに優勝したときのような空気だった。(文・高桑均)
「日本で開催することは簡単じゃなかったと思うんですけど、その中で開催されて、日本人のボクが勝つというのはすごく意味があると思うので、すごくうれしいです」。表彰式では残ったファンの前で喜びを爆発させた。日本人最強選手としてのプライドと、それを応援する日本人ファン。期待どおりの勝利を日本で果たした瞬間は、まるで海外メジャーに優勝したときのような空気だった。(文・高桑均)