健康を取り戻すために取り組んだのはスイング改造。新しいコーチ、クリス・コモとともに「限られた体の動きでできるスイング」を目指した。世界ランキング1位にもついたスイングを変えることは「とても怖かった。3年間はストレスが雪だるまのように増えて行った」とデイ。

ようやく腰痛から解放されたデイは「今はもうけがをしたことがないように感じている。ゴルフを始めた子供のころからずっと痛みがあったのに。ここまで来られたのはチームのお陰だ」と満面の笑みを見せる。

得意コースながらデイにとっては久しぶりの優勝争い。トップに並ぶのは新鋭のウィル・ザラトリス、そして1打差3位タイには現世界ランキング1位のジョン・ラームが追いかけてくる。

「今の目標はツアーに勝つこと。そしてまた世界ランキング1位に返り咲くこと。でも明日はエキサイトしないで、自分のプレーだけをみて戦う。もちろんまた勝てると信じている」と平常心で勝利を目指す。（文・武川玲子＝米国在住）