ビッグネームが並ぶ大混戦となった最終日。プレーオフを制してツアー初勝利を挙げたのは37歳のルーク・リスト（米国）だった。

最愛の家族とともに勝利を喜ぶリスト【写真】

PGAツアー207試合目でついにトロフィーを手にすると「本当にまだ信じられない…。娘たちの前で勝てた。こんなにうれしいことはない」と声を詰まらせた。

首位と5打差。19位で最終日を迎えたリストの勝利を誰が想像しただろうか？　トップより1時間20分も早くスタート。最終18番パー5ではピン奥からの4メートルを沈めてバーディを奪って「66」をマークし、トータル15アンダーで先にホールアウトした。

ここから待つこと1時間45分。ジョン・ラーム（スペイン）、ジェイソン・デイ（オーストラリア）、ジャスティン・ローズ（イングランド）らが追いかけたが、首位には届かず。最後はトップタイのウィル・ザラトリス（米国）がバーディパットを外し、戦いはプレーオフへともつれ込んだ。

日没が迫る中で18番へ。「待っている間はずっとプレーオフになることだけを願っていた。プレーオフになったら絶対にバーディを獲ると誓っていた」とリスト。しかし、ティショットはリストもザラトリスも右バンカー。ともにフェアウェイにレイアップをしたが、第3打が大きく明暗を分けた。