＜ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン　最終日◇13日◇TPCスコッツデール スタジアムC（米アリゾナ州）◇7261ヤード・パー71＞

過去2勝を挙げた大会で、今年も優勝争いに食い込んだ。ブルックス・ケプカ（米国）にとって、この大会はいろいろな意味で思い出深い。

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遡ること7年前。2015年大会のスタートアナウンスで、『ブルックス・カップケーキ』と間違えて紹介された。思わぬミスを笑って流したケプカは、3日目に「64」、最終日に「66」をマークして米ツアー初優勝を挙げた。

今ではニックネームのひとつになった“カップケーキ”。犬猿の仲のブライソン・デシャンボー（米国）からもイジられる鉄板ネタが、今年は公式グッズとしてお披露目された。大会開幕前に、青いカップケーキが画かれたキャップをはじめ、アパレル用品などの新商品を発表。ケプカの公式サイトで購入ができ、収益は慈善団体に寄付される。大会中は客席にグッズを投げ入れ、ファンを大いに沸かせていた。

トップと1打差から逆転を狙った最終日。「今日は満足いくプレーができなかった」と、その差を埋めることは叶わず、3位タイに終わった。しかし、今年も優勝争いに絡んでアリゾナを盛り上げた。メジャー4勝を誇る世界のトップランカーが、カップケーキと間違えられることはもうない。