世界ランキングのトップ10が集結した「ジェネシス招待」､例年ならば地元カリフォルニア州で人気を集めるフィル・ミケルソン（米国）の姿は、今年はなかった｡2週前にサウジアラビアで開催されたアジアンツアーの「サウジ・インターナショナル」に出場､18位で終えたあとは米PGA ツアーの「WMフェニックスオープン」（2月10〜13日・米アリゾナ州）と今週と、2週はオフが続くのだが､それでもコースではミケルソンの名前が毎日飛び交っている｡その理由は…

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17日､ゴルフライターで小説家でもあるアラン・シプナック氏が｢フィル：歓声を破る（許可されていない）・輝かしいゴルフスーパースターの自叙伝｣という本が上梓された｡

昨年11月に同氏はミケルソンにロングインタビュー､ゴルフ界の話題を席巻するサウジアラビアが巨額のマネーでバックアップする新ツアー､｢スーパー・ゴルフ・リーグ｣について語られている｡その一部がオンラインで公表された｡

｢51歳､メジャー最年長勝利の記録殿堂入りを果たしているミケルソンは､新リーグは選手が多くのコントロールを持つ｡すでに3人のトップ選手が移籍すると語った｣とシプナック氏｡またミケルソンは｢サウジアラビアという国に多くの問題があることは理解している｡米ワシントンポスト紙の記者の殺害､人権問題も多かった｡それでもなぜサウジアラビアがバックアップするツアーを支援するのか？なぜならこれはPGA ツアーを変えることができる生涯に一度だけの大きなチャンスだからだ｣とミケルソン｡つまり現行のPGA ツアーのビジネスの方法､端的には選手に配分される利益や肖像権などの権利問題で､PGA ツアーへの変革が目的とした｡

PGA ツアーは現在､新ツアーに対抗すべく賞金アップや新しいボーナスなどを次々とプログラムを発表しているがミケルソンにとっては十分ではないよう｡