＜ザ・ホンダ・クラシック　事前情報◇23日◇PGAナショナル R＆S チャンピオンC（フロリダ州）◇7125ヤード・パー70＞

米フロリダ州出身のブルックス・ケプカ（米国）が、地元大会開幕を前に、一連の“騒動”について私見を述べた。

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サウジアラビアの潤沢なオイルマネーを資源に開設を目指す「スーパー・ゴルフ・リーグ」の話題が連日取りざたされるなか、擁護派としてさまざまな発言が物議をかもしたフィル・ミケルソン（米国）が22日に謝罪する事態となった。インタビューで「PGAツアーは選手から利益や権利を搾取している」などと発言したことに対し、「本当の僕の気持ちを伝えるものではなかった。とても後悔している」と頭を下げ、しばらく競技から離れる意向も示した。

そして試合会場でも、これが旬の話になっている。メジャー4勝を誇るツアーの看板選手の一人、ケプカに対してもこの質問が投げられた。ミケルソンの声明については「ざっと目を通しただけ」と話すにとどめたが、ケプカ自身は「PGAツアーに満足している。彼（ミケルソン）がどう思うかは自由だけど、このツアーに参加している選手の多くは幸せだと思うし、僕もそうだ」と、やんわりサウジ移籍について“否定的”な立場をとった。

ローリー・マキロイ（北アイルランド）、ブライソン・デシャンボー（米国）らビッグネームが次々とツアー残留の意思を表明。ミケルソンの“失脚”で、いったん騒動が沈静化することも考えられるが、ケプカは「まだ続くのでは」という見方をしている。それは、やはり後ろ盾となるモノの存在が大きい。「彼らは十分なお金を持っている。このまま引き下がるとは思えないし、（選手に出す金額を）2倍にすれば仲間が集まるのではないか？」と、中東からのマネー攻撃を予想する。