ゴルフの超レジェンド、“帝王”ことジャック・ニクラス（米国）もPGAツアーへのサポートを表明した。

現代でも通用する？　ニクラス全盛期のスイング【写真】

今週のPGAツアー「ザ・ホンダ・クラシック」の開催コースであるPGAナショナルGCはニクラスが改修を行ったコース。15〜17番ホールの通称“ベアトラップ”は「世界で最も難しい連続した3ホール」と呼ばれる。

コース近くのフロリダ州ウエストパームビーチに暮らすニクラスは大会前のパーティーに参加。その際にサウジアラビアの新リーグと、親しい友人でもあるグレッグ・ノーマン（オーストラリア）について質問が飛んだ。ノーマンは新リーグを推し進める「リブ・ゴルフ・インベストメント」社のCEOを務めている。

「PGAツアーは何百万ドルも地元や多くのコミュニティに基金を寄贈している。すばらしい戦い、すばらしいテレビ番組も作り上げている。そんなPGAツアーを私がサポートしないはずがない。もし、きまぐれにも40人のトッププレーヤーがPGAツアーを去ってサウジアラビアに行ってしまったとしたら、他の選手はいったいどうなるんだ？　私はそういうことは好まない。正しいこととは思えない」とPGAツアーへのサポートを明言した。

82歳のニクラスは2日前、28歳のジャスティン・トーマス（米国）とパートナーを組み、地元フロリダ州のパームビーチでゴルフコミュニティーを開発することを発表している。（文・武川玲子＝米国在住）