そこからは「順調過ぎたのかもしれない」と振り返る。18−19年はフェデックスカップ115位、19−20年は79位。昨年は106位に後退したが、シードを守り続けた。昨年夏の東京五輪にもオーストリア代表として出場。初日は「63」をマークしてトップに立ち、最終的には10位に入った。
自身を「半分オーストリア、半分アメリカ人」と称するが、「五輪で母国のために戦えたのは大きな意味があった」と振り返る。ちなみ“セップ”はニックネームで、本名は「ジョセフ」だ。「だけどジョセフはオーストリアではみな、セップと呼ぶんだ。だから僕はずっとセップ」なのだそう。
身長191センチ、体重は107キロと恵まれた体格で、ジュニア時代にはサッカーでゴールキーパーも務めた。そしてオーストリアでゴルフのサマーキャンプに参加したのをきっかけにゴルフに没頭したという。
今大会の平均飛距離は309.9ヤードで13位ながらも、フェアウェイキープ率は83.9%、パーオン率は76.4%でともに1位。正確なショットが勝利に導いた。その瞬間はキース・ミッチェル(米国)らジョージア大出身の仲間が見守った。「僕たちはいつも一緒にツアーを転戦している。彼らが居てくれたことは本当に心強い」とこれに頭を下げる。
これで4月のマスターズ初出場権も得た。「育った街からは車で4時間。僕にとってオーガスタは生涯の夢だった。1カ月先にオーガスタに向かうなんてまだ現実とは思えない。ずっといつか勝てると信じてきたけれど、実際に勝った。だけどまだ信じられない」。最後まで興奮は冷めなかった。(文・武川玲子=米国在住)
自身を「半分オーストリア、半分アメリカ人」と称するが、「五輪で母国のために戦えたのは大きな意味があった」と振り返る。ちなみ“セップ”はニックネームで、本名は「ジョセフ」だ。「だけどジョセフはオーストリアではみな、セップと呼ぶんだ。だから僕はずっとセップ」なのだそう。
身長191センチ、体重は107キロと恵まれた体格で、ジュニア時代にはサッカーでゴールキーパーも務めた。そしてオーストリアでゴルフのサマーキャンプに参加したのをきっかけにゴルフに没頭したという。
今大会の平均飛距離は309.9ヤードで13位ながらも、フェアウェイキープ率は83.9%、パーオン率は76.4%でともに1位。正確なショットが勝利に導いた。その瞬間はキース・ミッチェル(米国)らジョージア大出身の仲間が見守った。「僕たちはいつも一緒にツアーを転戦している。彼らが居てくれたことは本当に心強い」とこれに頭を下げる。
これで4月のマスターズ初出場権も得た。「育った街からは車で4時間。僕にとってオーガスタは生涯の夢だった。1カ月先にオーガスタに向かうなんてまだ現実とは思えない。ずっといつか勝てると信じてきたけれど、実際に勝った。だけどまだ信じられない」。最後まで興奮は冷めなかった。(文・武川玲子=米国在住)