4月7日に開幕する海外メジャー「マスターズ」まで1カ月を切った。昨年11月の「アジアパシフィックアマチュア選手権」を制して、日本人アマとして松山英樹、金谷拓実に続く3人目のマスターズ切符をつかんだ中島啓太は、世界アマチュアランキング1位を引っ提げて挑む。3月末に控えた出国に先立ち、リモート会見でその意気込みを語った。
これが中島啓太のドライバースイング【動画】
今年1月の米国男子ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」にも出場し、予選を通過して41位でフィニッシュ。そこからの期間は「スイング改造と課題でもあるショートゲーム」に積極的に取り組んできた。「特別なにかしているわけではなく、普段よりも集中して練習しています。フィジカルトレーニングも質が上がっているので、いままでで一番いい準備が進められたらと思います」。大舞台が近づいてきても取り組むことに変わりはない。「大会前に故障しないように細かいメニューを組んでもらっています」とマスターズに合わせた調整を行っている。
オーガスタ・ナショナルGCは左ドッグレッグのホールが多く、ドローヒッターが有利とされている。実際に松山英樹は“ストレートに近いドロー”を武器に昨年のマスターズを制したが、中島の持ち球はフェード。もちろんこの定説を理解しているが、不安がる様子はない。「自分のスイングや持ち球を信じてプレーをするのがパフォーマンスにつながると思います」。コーチからも「本当にドローボールが必要なのは数ホールで、あとは持ち球が決まっていれば戦える」とアドバイスをもらった。2020年大会覇者のダスティン・ジョンソン(米国)はフェードヒッターで、スイングが似ているといわれている。“自分らしいプレー”で攻める覚悟をみせた。
舞台となるオーガスタを訪れたことはないため、米国にも帯同するJGAナショナルチームコーチのガレス・ジョーンズ氏から「情報をもらってイメージしている」という。そのなかでも一番楽しみにしているのは“アーメンコーナー”と名付けられている3ホールのひとつ。「12番パー3です。いいショットを打てたらいいなと思っています」。距離は短いものの、グリーン手前に小川が流れ、風の読みが難しい。20年大会ではタイガー・ウッズ(米国)が池ポチャ3発で「10」を叩いた、トッププロたちを悩ませる難関ホール。中島はそのホールを何度も頭でイメージしては、ピタッとピンを刺すショットを思い描いている。
11年大会で松山英樹が手にしたローアマ獲得に期待が集まるが、スコアだけではなく、ピンを果敢に狙っていく力強いフェード球にも注目したい。
これが中島啓太のドライバースイング【動画】
今年1月の米国男子ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」にも出場し、予選を通過して41位でフィニッシュ。そこからの期間は「スイング改造と課題でもあるショートゲーム」に積極的に取り組んできた。「特別なにかしているわけではなく、普段よりも集中して練習しています。フィジカルトレーニングも質が上がっているので、いままでで一番いい準備が進められたらと思います」。大舞台が近づいてきても取り組むことに変わりはない。「大会前に故障しないように細かいメニューを組んでもらっています」とマスターズに合わせた調整を行っている。
オーガスタ・ナショナルGCは左ドッグレッグのホールが多く、ドローヒッターが有利とされている。実際に松山英樹は“ストレートに近いドロー”を武器に昨年のマスターズを制したが、中島の持ち球はフェード。もちろんこの定説を理解しているが、不安がる様子はない。「自分のスイングや持ち球を信じてプレーをするのがパフォーマンスにつながると思います」。コーチからも「本当にドローボールが必要なのは数ホールで、あとは持ち球が決まっていれば戦える」とアドバイスをもらった。2020年大会覇者のダスティン・ジョンソン(米国)はフェードヒッターで、スイングが似ているといわれている。“自分らしいプレー”で攻める覚悟をみせた。
舞台となるオーガスタを訪れたことはないため、米国にも帯同するJGAナショナルチームコーチのガレス・ジョーンズ氏から「情報をもらってイメージしている」という。そのなかでも一番楽しみにしているのは“アーメンコーナー”と名付けられている3ホールのひとつ。「12番パー3です。いいショットを打てたらいいなと思っています」。距離は短いものの、グリーン手前に小川が流れ、風の読みが難しい。20年大会ではタイガー・ウッズ(米国)が池ポチャ3発で「10」を叩いた、トッププロたちを悩ませる難関ホール。中島はそのホールを何度も頭でイメージしては、ピタッとピンを刺すショットを思い描いている。
11年大会で松山英樹が手にしたローアマ獲得に期待が集まるが、スコアだけではなく、ピンを果敢に狙っていく力強いフェード球にも注目したい。