＜マスターズ 初日◇7日◇オーガスタ・ナショナルGC（米ジョージア州）◇7510ヤード・パー72＞

世界アマチュアランク1位の中島啓太（日体大4年）が、「夢舞台」と語っていたマスターズの初日をイーブンパー・19位タイで終えた。

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パトロンの大歓声が至る場所から聞こえる、これぞオーガスタという雰囲気のなか、21歳の若武者はものおじしないプレーを続けた。大会2度制覇のバッバ・ワトソン、米ツアー1勝のトム・ホージ（いずれも米国）とともに午後1時5分（日本時間8日午前2時5分）にティオフすると、「最初は緊張したけど、自分らしく楽しくプレーできた」とその実力を発揮した。

前半を1アンダーで回りながら、アーメンコーナーの11番、12番で連続ボギー。それでも13番パー5で、残り202ヤードからツーオンに成功して奪ったバーディが悪い流れを断ち切った。この日は4つあるパー5で3つのバーディを記録。「プラン通り」というマネジメントが、このスコアの要因となった。

「結果的にラッキー」とハプニングも追い風に変えた。それが起こったのは最終18番パー4だった。フェアウェイから打った2打目が、フォローの風を読み違えグリーンをオーバーし、そのまま観戦していたパトロンの頭にヒットした。するとボールはロープ内のラフにカムバック。決して易しくないものの、奥に切られたカップも十分に狙える位置についた。