＜ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン　最終日◇5日◇TPCスコッツデール(7,216ヤード・パー72)＞

　アリゾナ州にあるTPCスコッツデールで開催された、米国男子ツアー「ウェイスト・マネージメント・フェニックス・オープン」の最終日。カイル・スタンレー(米国)が8打差をひっくり返しツアー初優勝を達成した。

　悔しさをバネに成し遂げた大逆転劇だ。「ファーマーズ・インシュランス・オープン」の最終日、2位と3打差をつけて迎えた最終ホールでトリプルボギーを叩き土壇場でV逸。悲劇の男として優勝者のブラント・スネデカー(米国)以上に注目を集めた。その翌週の偉業達成だった。

　首位のスペンサー・レビン(米国)と8打差を追ってスタートしたスタンレーは2番、3番と連続バーディを奪う幸先の良い立ち上がりを見せると、8番でもバーディを奪い前半で3つスコアを伸ばしてみせる。一方首位のレビンは1つスコアを落とす苦しい展開で前半を終えその差が詰まると、スタンレーが11番、13番、14番と立て続けにバーディを奪取。まさに先週の自分のように、スタンレーが初優勝のプレッシャーにさらされるレビンをついにとらえてみせた。

　先にトータル15アンダーでホールアウトして、迎えた最終組の18番。13アンダーまでスコアを落としていたレビンのイーグルが消えた瞬間、2週に渡るスタンレーのドラマは最高の結末で幕。何打差がついていようとも最後まで何があるかわからない。先週まさに自身が経験したことを最後まで信じて攻め続けた結果の栄冠だった。悲劇を乗り越えて得た初優勝。この経験を手にした24歳はまだまだ強くなる。

【最終結果】
優勝：カイル・スタンレー(-15)
2位：ベン・クレーン(-14)
3位：スペンサー・レビン(-13)
4位：D・J・トラハン(-12)
5位T：プレンダン・スティール(-11)
5位T：ケビン・ナ(-11)
5位T：バッバ・ワトソン(-11)
8位T：ウェブ・シンプソン(-10)他3名