その後は1バーディ・1ボギーと伸ばせなかったことや、同じ午後組で回ったスコッティ・シェフラー（米国）が、世界ランク1位の力を見せつけるようにトータル8アンダーまで上がったことで“予選トップ通過”とはいかなかった。それでも19位タイから2位タイまで駆け上がり、「いいプレーができた」と納得の表情を浮かべた。

初日は50％という数値だったパーオン率は、風の影響を受けながらも61.1％まで回復。フェアウェイキープ率は78.6％、85.7％と安定した数字を並べているだけに、その分しっかりとチャンスも生まれた。平均飛距離も287ヤードから306ヤードに上げて300ヤード超えを記録。王者のエンジンは徐々に温まってきた。

前日よりも気温が下がり、週末はさらに冷え込むことも予想される。抱えている首痛に関しては「気にならないかと言われたら気になる」と不安が解消されたわけではない。「明日はすごく気温下がるみたいなので、いい準備ができたら」と万全の態勢で臨むつもりだ。

優勝した昨年大会は、予選ラウンドをトップと3打差の6位タイで通過。3日目に「65」をマークし単独トップに躍り出た。「悪くない位置で明日、明後日を迎えられる。明日はもう少しいいプレーをしたい」。再びムービングデーの猛チャージが見られることを期待したい。（文・間宮輝憲）