スタートからパーを並べ、ボギーが先に来る展開になったが、こういうプレーだったため気分を悪くすることはない。9番のバーディですぐに取り戻すと、10、13番と1つずつ伸ばし迎えた14番パー4では、1オンに成功し約3メートルのイーグルパットを流し込んだ。

ファウラーが最後に勝ったのは2019年2月の「WMフェニックス・オープン」。一時は4位まで上げていた世界ランクも、現在は145位まで落ちている。「いい時期のように戻ろうとは思っていない。今までよりもよくなろうとしている」。それでも不振の原因の1つにもなっていたパターも回復の手応えも感じている。「グリーンがよく見えるようになってきた。少しずつまとまり始めている」。かつての輝きを取り戻したい。

「今やっていることを信頼し続けること。ショットやスイングが思い通りにいかないことがあっても、プランに忠実に進めたい。そこから離れてはダメなんだ」。この日の6番で生まれたスーパーショットのように、大ピンチを乗り越える姿を多くのファンは待っている。