グレッグ・ノーマン（オーストラリア）がCEOを務めるリブ・ゴルフ・インベストメントによる新リーグ「リブ・ゴルフ・インビテーショナルシリーズ」。その開幕戦への出場に、PGAツアーの出した答えは「NO」だった。10日午後、出場許可を申請していた選手にPGAツアーから申請却下の返答が送られた、とESPN、米ゴルフウィーク誌ら米メディアが伝えた。

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2022年に8大会が開催されるリブ・ゴルフ・インビテーショナルシリーズの開幕戦は、6月9〜11日に英国ロンドン郊外のセンチュリオンGCで開催される。だが、PGAツアー選手は同週にカナダでPGAツアー「RBCカナディアン・オープン」が開催されるため、同ツアーの規定に従い、新リーグ出場にはツアーから許可を得ることが義務付けられている。

ジェイ・モナハン会長は当初「新リーグに出場した選手はPGAツアーを出場禁止となる」と強く発言していたが、昨今はトーンダウン。開幕戦は米国ではなく海外開催であることから、出場許可を与えるとみられていた。しかしリブ・ゴルフ・インビテーショナルシリーズは、2試合目以降を北米での開催が予定されている。PGAツアーは同週に試合が開催されている場合は北米での他ツアーへの出場は認めていないことから、開幕戦についても最終的な決断は却下された。

選手に送られたのは短いメモで「PGAツアーの規定により、出場許可申請は却下する。ツアーメンバーはサウジゴルフリーグが開催するロンドンでの大会に出場することは認められない。この決定はPGAツアー、及びその選手にとって最適なものと考える」と送られたとAP通信が伝えた。選手らに送られたリリースは公表されなかった。

フィル・ミケルソン（米国）、セルヒオ・ガルシア（スペイン）、リー・ウェストウッド（イングランド）らを含む、DPワールド（欧州）ツアーと合わせて70選手が許可を申請したとみられる。許可が下りなかったため、これで出場した場合はPGAツアーからなんらかの処分が下されることになるが、それでも新リーグに出場するかが争点となる。また7月1〜3日に米オレゴン州ポートランドで行われる同リーグの第2戦への出場許可申請は、5月17日が締め切りとなる。（文・武川玲子=米国在住）