＜全米プロゴルフ選手権　最終日◇22日◇サザン・ヒルズCC（米オクラホマ州）◇7556ヤード・パー70＞

2位に1打差をつけ、「全米プロゴルフ選手権」制覇に向けてミト・ペレイラ（チリ）は最終18番のティイングエリアに立った。「自信があった。ただ、右を狙いすぎたようだ」。優勝までのカウントダウンと思われたティショットは、およそ300ヤード地点を横切るクリークに消えた。

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ドロップして打った3打目はグリーン左奥にオーバーし、まさかのダブルボギー。ジャスティン・トーマスとウィル・ザラトリス（ともに米国）にかわされ、プレーオフに残ることさえ叶わなかった。

「もう一度やり直したい」。疲れ切った表情とともに、本音が吐き出された。「68」、「64」、「69」と3日間アンダーパーを並べ続け、2位に3打差をつけて迎えた最終日。2バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの5オーバー「75」と大きく崩れた。ペレイラにかかった重圧はとても大きく、それがそのままスコアに表れた。

27歳のペレイラは昨シーズンの米下部ツアーで3勝を挙げてレギュラーツアーに“昇格”し、今年がツアー本格参戦1年目。実はこの全米プロがメジャー2戦目、そして初めての決勝ラウンドだった。「メジャーで勝つためには、18番でパーを取らないといけない」。優勝すればチリ勢初のメジャー制覇という偉業もかかっていたが、掴み切ることはできなかった。