5月31日、米国の深夜にようやくサウジの新ゴルフリーグ、『LIVゴルフ』の開幕戦の詳細が発表。6月9〜11日、ロンドン郊外のセンチュリオンGCでの開催への出場選手48名中42名が発表され、その顔ぶれにゴルフ界も大きく揺れている。

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一番の驚きは2月に「米PGAツアーに専念する」と新リーグへの参戦を完全否定するステートメントを発表したDJことダスティン・ジョンソン（米国）。「新リーグのコンセプトは興味深いが、米PGAツアーがリーダーシップをとって多くのスポンサーとともにすばらしいツアーにしていることにとても感謝している」としていた。このDJの発言でグレッグ・ノーマン（オーストラリア）率いるLIVゴルフは劣勢に追い込まれたが、蓋を開けて見れば開幕戦への出場選手リストに名前を連ねた。

DJはテーラーメイド社とクラブ、ウェアの契約を交わしているが、同社が今後もDJをサポートしていくかは不透明。米メディアの取材に対し「現時点でのコメントは差し控える」との返答だったと報じられ、6月1日時点では同社の契約選手としてホームページにはDJの姿は掲載されている。アディダスやピンなどからの返答は得られなかったとしたが、アディダスは出場を決めたセルヒオ・ガルシア（スペイン）とウェア契約を結んでいる。

一方で大きく反応をしたのがRBC（ロイヤル・バンク・オブ・カナダ）で、同社はDJに加え、今回出場を決めたグレアム・マクドウェル（北アイルランド）とスポンサー契約を交わしている。しかしこのロンドンで開催される開幕戦の同週の米PGAツアーは同社がタイトルスポンサーを務める「RBCカナディアン・オープン」がカナダのトロントで開催される。

RBCカナディアン・オープンは「パートナーのRBCとともに我々はダスティン・ジョンソンのLIVゴルフへ出場を決断したことをとても残念に思う。歴代勝者としてDJが今年大会に戻ってくることをとても楽しみにしていた」とコメントを発表。RBCは二人のスポンサー解除を発表した。マクドウェルは欧州ツアーの会場でウェアからRBCのロゴが消えていることが確認された。