「ザラトリス選手は、ミスする方向が安全なほうなんです。めちゃくちゃうまいのに、安全なほうに打つ。ショット力があるのに、です。ベタピンにつける力はあるのに、ボギーにつながるわずかなミスのほうをケアして、安全な方に打つ。それがスゴさで、そこを見て欲しいと思います。少し悩みがあったというパッティングは、ルーティンを速くしたりと改善。そこを続けることができるかどうかですね」（石川）

フィッツパトリックは2013年に同会場で「全米アマチュア選手権」を制しており、大会前から注目されている一人だった。「元々淡々とプレーする選手ですが、そこは3日目も変わりませんでした。サバサバとしたメンタルで最終日もプレーできるか」と石川。いまだ米ツアー未勝利なのが不思議なほどの実力者だが、大一番で強さを見せるか。

「とても歯切れのいいゴルフをする選手で、あとはやっぱり相性の良さはあるのでしょうね。それが強みのひとつだと思います。コースの雰囲気だったり、そういうものがアドバンテージになっているということがあります。未勝利の選手だと最終日はもたないとも言われますが、この二人は、ボクは違うと思います」と順当にいけば、ザラトリスとフィッツパトリックの二人を中心に優勝争いが展開されるといってよさそうだ。

運命の最終日。全米チャンピオンに輝くのはいったい誰なのか。石川遼が解説を務めた3日目の模様も“見逃し配信中”。今夜生配信される最終ラウンドを前に、おさらいしておくのもおもしろいかもしれない。

■放送時間と内容
最終ラウンド　6月19日（日）24：00〜

解説：堀川未来夢、時松隆光
ゲスト：秋山真凜
実況：河村太朗 / 森下桂吉