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聖地での全英オープン ローリー・マキロイに最後まで捧げられたファンの祈り【記者の目】

聖地での全英オープン ローリー・マキロイに最後まで捧げられたファンの祈り【記者の目】

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2022年7月20日 11時30分

だが、そのバーディパットがカップに沈むことはなかった。スミスが18番でバーディフィニッシュを決めたことで、18番のティイングエリアに立ったときには2打差がついていた。それでも誰も諦めていない。

『ローリー!ローリー!』

さらに鼓舞するかのように、エールを送り続ける。そしてマキロイ、同組のビクトル・ホブラン(ノルウェー)が18番のティショットを打ち、グリーンに向かって歩き始めると、ギャラリー整理をしているマーシャルをはねのけて四方八方からギャラリーが押し寄せた。

マキロイを追いかけてフェアウェイを走っていくギャラリー。左右の通路に設置されている柵は、気持ちが前のめりになることに比例して、どんどん傾いていた。それまでの3日間とは異なり、スウィルカン・ブリッジをややうつむきながら渡るマキロイ。それでもギャラリーは追い続け、その小さくなってしまった背中に向かって声援を送り続ける。

結局、入れなければ負ける2打目のアプローチは直接カップインせず、返しのバーディパットも決まらず。ひと組前のキャメロン・ヤング(米国)にもかわされてホールアウトし、3位で終えた。

プレーを見守る張り詰めた空気と、声援を送る騒がしい空気が交互に流れた。その緩急がついた緊張感のある雰囲気から解放されたことによるものなのか。気づかない間に、“記者の目”からも、涙が流れていた。

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