米国チームに残されているドラマは、主将がどうペアを組ませるか、ということ。キズナーは17年大会でフィル・ミケルソンと組んで、負けなしの2勝2分けと好成績を残したが、そのミケルソンは今回不在。それでも「38歳のキズナーはベテラン。チームのリーダーになる」とラブは期待を寄せ、「誰とでもペアを組むことができる選手」と評価した。

世界ランク2位のキャメロン・スミス（オーストラリア）らを失った世界選抜チームほどではないが、米国チームもLIVゴルフからの影響は少なくない。ダスティン・ジョンソン、ブライソン・デシャンボー、ブルックス・ケプカらが出場しない。ただ「LIVゴルフはものすごく大きな気が散らされる問題だった…。しかし大会が始まれば、そんなことは消えてしまう」とラブは言う。

これまで11勝1敗1分けと、大きくリードしている米国チーム。「この12人で戦うのは初めてだが、我々は世界選抜チームを大きく引き離して優勝候補。絶対に負けられない」という戦いに臨む。（文・武川玲子＝米国在住）