＜マスターズ　初日◇5日◇オーガスタ・ナショナルゴルフクラブ(7,435ヤード・パー72)＞

　米国男子メジャー「マスターズ」がジョージア州にあるオーガスタ・ナショナルゴルフクラブで開幕した。この大一番に照準を合わせて入念な調整を続けてきた石川遼だったが、初日はショット、パットが思うように噛み合わず4オーバー73位タイでホールアウトした。

「去年より緊張した」松山英樹、堂々1アンダー14位タイ発進！

　出だしでつまづいた。高ぶる気持ちと共にスタートした1番でティショットのミスからいきなりボギーを叩くと、続く2番パー5では短いパーパットを右に外しボギーと苦しい立ち上がり。5番では長いバーディパットを沈めたものの9番をボギーとし、2オーバーで前半を終えると、トラブルは12番パー3に訪れた。

　上空で風が回るアーメンコーナーの真ん中。ティショットはグリーン手前のラフにキャリーするも傾斜を転がって手前の池に。ドロップして放った3打目もグリーンをとらえられずこのホールをダブルボギーとしてしまう。直後の13番、14番とバーディを奪い返したものの、15番パー5ではまたしても短いパットを外しボギーと、最終18番はティショットを曲げてセカンドはウッドで林から狙うもグリーンに乗らずここもボギー。練習ラウンドの好調を初日につなげることが出来ず出遅れてしまった。

　ドライバーの飛距離も出て、パットも決して悪いわけではない。しかし、「アイアンでもう少しいい回転の球を打てれば」と語ったように、バーディチャンスを思うように作れずガマンのゴルフが続いた。それでも「スイングは悪いわけではないので、明日頑張りたい」と前を向いた石川。まずは予選突破へ巻き返しを図る。