プレジデンツカップからは、かつてのリッキー・ファウラーの長年の相棒キャディ、ジョー・スコブロンとタッグを組んだ。米国男子ツアーのコースや攻略法を熟知し、さらにはスター選手のサポートの仕方も心得ているベテラン・キャディの力を得たことは、20歳の若さと未熟さを補う上で効果は大だ。
「『スターになったね』なんて言われるけど、僕は本当にスターなのかな?スターというのはジャスティン・トーマスやジョーダン・スピースのことで、僕にはまだまだやるべきことが山ほどある」
そんなキムの謙虚さが、彼の魅力をさらに増大させている。
キムとカントレーが首位タイで迎えた今大会の72ホール目。終始、高いフェアウエイ・キープ率を誇ってきたカントレーが、あのホールではティショットを左のブッシュに入れ、第2打は脱出失敗。アンプレアブル宣言後の第4打を池に落とし、トリプルボギーを喫して優勝を自ら手放す結果になった。
2位タイに甘んじたカントレーは「2打目でフェアウエイに出せなかっただけのこと」と淡々と振り返ったが、無理矢理2打目を打たずにアンプレを宣言していたら、もしかしたら結果は違っていたのかもしれず、あの場面でクールなはずのカントレーの判断を狂わせたのは、キムが無邪気な笑顔の奥から漂わせる不思議なオーラのせいだったのかもしれない。
勝利したキムは、そんなカントレーへの気遣いからか、神妙な表情を見せていた。
「『スターになったね』なんて言われるけど、僕は本当にスターなのかな?スターというのはジャスティン・トーマスやジョーダン・スピースのことで、僕にはまだまだやるべきことが山ほどある」
そんなキムの謙虚さが、彼の魅力をさらに増大させている。
キムとカントレーが首位タイで迎えた今大会の72ホール目。終始、高いフェアウエイ・キープ率を誇ってきたカントレーが、あのホールではティショットを左のブッシュに入れ、第2打は脱出失敗。アンプレアブル宣言後の第4打を池に落とし、トリプルボギーを喫して優勝を自ら手放す結果になった。
2位タイに甘んじたカントレーは「2打目でフェアウエイに出せなかっただけのこと」と淡々と振り返ったが、無理矢理2打目を打たずにアンプレを宣言していたら、もしかしたら結果は違っていたのかもしれず、あの場面でクールなはずのカントレーの判断を狂わせたのは、キムが無邪気な笑顔の奥から漂わせる不思議なオーラのせいだったのかもしれない。
勝利したキムは、そんなカントレーへの気遣いからか、神妙な表情を見せていた。