世界ランキング5位、スペインのジョン・ラームが来年からさらに高額賞金大会が増えるPGAツアーの現状に「PGAツアー選手はLIVゴルフに感謝すべき。LIVゴルフがなければこうならなかった」と話した。

ジョン・ラームのコンパクトトップスイング【連続写真】

タイガー・ウッズ（米国）がホストを務める「ヒーローワールドチャレンジ」（12月1〜4日、バハマ）に参戦中のラーム。2022-23シーズンのPGAツアースケジュールが賞金総額2000万ドル（約28億円）以上が12大会、さらにPIP（プレーヤー・インパクト・プログラム）が20選手に拡大され、ボーナスが5000万ドル（約70億円）から1億ドル（約140億円）に増額される賞金アップについて言及する。

ラームは今年のPIPで5位に入りボーナス600万ドル（約8億4000万円）を獲得。しかしラーム自身は“お金”にはとらわれていないことを強調した。

「もしいいプレーをしていたら、結果的に“お金”を得ていろいろなことが解決される」と28歳。「しかし僕はお金を得るためにゴルフを始めたわけではない。プレーするのはお金のためじゃない。練習をしたり、スケジュールを立てたり、考えるときにお金は頭をよぎらない。もし“お金”を考えているなら、『LIVゴルフ』に行ったかもしれない。だけど僕は世界でベストなプレーヤーになりたい」と展開した。

その一方で“お金”を選択した選手への理解もみせた。その上で「僕たちは憎しみあう必要はない。裁判は必要ないし、お互いを攻める必要はない。2ツアーが共存するためには、PGAツアーはPGAツアーのすべきこと、LIVゴルフはLIVゴルフのすべきことをするだけだ」と係争をやめることを呼びかけた。