25歳のモリカワは20年全米プロ、21年全英オープンで勝利を挙げ、メジャー2勝を含む通算5勝を誇るトップ・プレーヤーだが、完全優勝を目前にして襲われたプレッシャーに打ち克つことはできなかった。
不調に喘いだ昨季終盤からモリカワは血がにじむような努力を重ねてきた。生まれて初めてパット専門コーチのステファン・スウィーニーの指導を受け始め、彼のパット・ランキング(SGP)は昨季の131位から今週は1位へ急上昇。ショートゲーム専門コーチ、パーカー・マクラクリンからもレッスンを受け、ショットも磨き、今週のモリカワの技術面は3日目までは完璧に近い状態だった。「何が正しいか、ミスしたときは何が悪かったか、すべてわかった上でプレーできている。自分の技術に確信が持てることが大きい」と大きく頷いていた。
しかし、ゴルフは心技体が整ってこそのスポーツだ。もしかしたらモリカワは「技」を向上させることに必死になりすぎてしまったのかもしれない。14番ではバンカーからホームラン。15番は花道から大ダフリ。16番は1メートルのパーパットを外し、3連続ボギー。その崩れ方は、戦うための「心」が脆く崩れたかに見えた。
それでも最終ホールはバーディを奪い返し、ラームとの差を3打から2打に縮めて単独2位でホールアウト。ギャラリーから贈られた温かい激励の拍手にきっちり手を挙げて応え、情けなさと悔しさでいっぱいだったはずだが、悔し涙を流すことも無言で去ることもせず、米メディアの取材にきっちり応えた。
第一声は「悲しいね」だった。そして「あんなに必死に練習してきたのに、せっかくのチャンスを逃した」と、ちょっぴり自嘲気味な笑みを浮かべながら正直な感想を口にした。
モリカワは21年ヒーロー・ワールド・チャレンジでも5打差の単独首位で最終日を迎えながら大崩れして5位タイに甘んじた苦い経験があった。だが、そのことを問われたモリカワは「最終日の最初から崩れたあのときとは全然違う。きょうはいいプレーもできていた。ただ、悪いショットが悪いタイミングで出てしまった。でも、今週学んだことを必ず次に活かす」と気持ちを切り替え、「長かった不調からの出口まで来た。これからも努力を続け、再び勝つために必要な小さな何かを探し出す」と言い切った。
不調に喘いだ昨季終盤からモリカワは血がにじむような努力を重ねてきた。生まれて初めてパット専門コーチのステファン・スウィーニーの指導を受け始め、彼のパット・ランキング(SGP)は昨季の131位から今週は1位へ急上昇。ショートゲーム専門コーチ、パーカー・マクラクリンからもレッスンを受け、ショットも磨き、今週のモリカワの技術面は3日目までは完璧に近い状態だった。「何が正しいか、ミスしたときは何が悪かったか、すべてわかった上でプレーできている。自分の技術に確信が持てることが大きい」と大きく頷いていた。
しかし、ゴルフは心技体が整ってこそのスポーツだ。もしかしたらモリカワは「技」を向上させることに必死になりすぎてしまったのかもしれない。14番ではバンカーからホームラン。15番は花道から大ダフリ。16番は1メートルのパーパットを外し、3連続ボギー。その崩れ方は、戦うための「心」が脆く崩れたかに見えた。
それでも最終ホールはバーディを奪い返し、ラームとの差を3打から2打に縮めて単独2位でホールアウト。ギャラリーから贈られた温かい激励の拍手にきっちり手を挙げて応え、情けなさと悔しさでいっぱいだったはずだが、悔し涙を流すことも無言で去ることもせず、米メディアの取材にきっちり応えた。
第一声は「悲しいね」だった。そして「あんなに必死に練習してきたのに、せっかくのチャンスを逃した」と、ちょっぴり自嘲気味な笑みを浮かべながら正直な感想を口にした。
モリカワは21年ヒーロー・ワールド・チャレンジでも5打差の単独首位で最終日を迎えながら大崩れして5位タイに甘んじた苦い経験があった。だが、そのことを問われたモリカワは「最終日の最初から崩れたあのときとは全然違う。きょうはいいプレーもできていた。ただ、悪いショットが悪いタイミングで出てしまった。でも、今週学んだことを必ず次に活かす」と気持ちを切り替え、「長かった不調からの出口まで来た。これからも努力を続け、再び勝つために必要な小さな何かを探し出す」と言い切った。