<ザ・アメリカンエキスプレス 3日目◇21日◇PGAウエスト ピート・ダイ スタジアムC(7187ヤード・パー72)、PGAウエスト ニクラス・トーナメントC(7147ヤード・パー72)、ラキンタCC(7060ヤード・パー72)◇米カリフォルニア州>
2日目に「68」をマークした小平智だったが、決勝進出をかけたこの日は4バーディ・3ボギーの「71」にとどまった。トータル2アンダーで予選通過ラインには8打届かなかった。
「回ったことがなかった。ぶっつけ本番」というラキンタCCは、距離が短いぶん、フェアウェイは非常に狭い。「なかなかティショットがうまくいかなかった。やっぱり難しい。グリーンも硬い」。
さらに、アマチュアと回る変則フォーマットということもあり、「プロと回っているのとアマチュアの方と回るのでは、リズムがぜんぜん違う。毎日違う(アマチュアの)人と回るのは初めてのことだったんで、ちょっと難しかった」と、なかなかリズムをつかめなかった。
先日、コーチでもあり師匠でもあった父・健一さんが死去。悲しみのなかで今年初戦を迎えた。時差ボケも解消されず、練習不足は否めないが、「だいぶ良い感じになってきた。あと小技の距離感だったり、まだ体が慣れないぶん、飛距離が出てなかったりするので、そこを調整して、来週からしっかり」。“調整試合”の意味合いもあった今大会だが、その目的は果たせたようだ。
来週の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」はトリー・パインズGCが舞台。これまで3度出場していずれも予選落ちしている“鬼門だ”。「僕の中では世界で一番難しいコース。あそこで予選を通るのが目標。自分の中でめちゃくちゃ成長したと思える。頑張りたいですね」。米ツアーも今季で6年目。これまで培ってきた経験や技術を発揮し、壁を乗り越える。