タイガー・ウッズ(米国)が久々に姿を現した。12日、ニュージャージー州のリバティーナショナルGCでタイガー基金が主催する“ネクサスカップ”に登場。リッキー・ファウラー、ウィル・ザラトリス(ともに米国)とともに練習場で ショートゲームのクリニックを行い、チップショットを披露した。
白いポロシャツに黒のショートパンツ姿で手術を受けた右足には黒のロングサポーター、ウエッジを片手にリフティングも行い観客を沸かせた。またインスタグラムでQ&Aセッションも実施、「できるだけ早く復帰したい」と実戦への意欲を口にした。
47歳のタイガーは、今年の実戦は2大会に留まった。2月、自身がホストを務めるPGAツアーの「ジェネシス招待」(カリフォルニア州リビエラCC)に出場し、4日間を戦った。
2021年2月、ロサンゼルス郊外での自動車事故で右足を大きく損傷、翌年4月のマスターズ・トーナメントで奇跡の復帰を果たした。2023年は「四大メジャーへの出場」を目指し、4月のマスターズでは予選通過を果たしたが3日目は冷たい雨が降る悪天候に見舞われ第3ラウンドが中断。右足の痛みから第4日の朝に大会から途中棄権した。その後4月後半に「足底筋膜炎の悪化」のため足首の手術を敢行、残りのメジャー3大会への出場も叶わず実戦からは遠ざかっている。
一方でPGAツアーの「ポリシー・ボード・ディレクター」となり、PGAツアー、DPワールド(欧州)ツアーとサウジアラビア政府系ファウンド、PIFとの統合問題には積極的に取り組んでいる。
年内には自身が主催する「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」(11月30日〜12月3日)がバハマで開催。また過去2年、長男のチャーリー君と参戦している「PNCチャンピオンシップ」(12月14〜17日・フロリダ州)への出場が期待されている。(文・武川玲子=米国在住)