<ザ・アメリカンエキスプレス 3日目◇21日◇PGAウエスト ピート・ダイ スタジアムC(7187ヤード・パー72)、PGAウエスト ニクラス・トーナメントC(7147ヤード・パー72)、ラキンタCC(7060ヤード・パー72)◇米カリフォルニア州>
蝉川泰果が米ツアーの壁にぶち当たっている。この日は「ガンガン攻める」という宣言通り、積極果敢にピンを攻めて、9バーディ・1ボギー・1ダブルボギーの「66」。トータル5アンダーまでスコアを伸ばしたが、予選通過はならなかった。
予選が3日間にわたって行われたこともあり、決勝通過ラインは“-10”。結果的に3日目の目標としていた「62」を出しても届かないスコアだった。「10アンダーですか…(笑)。いやー、レベル高いですね。正直、ちょっとレベルが違うなと思う」と驚嘆の声を上げた。
ただし、確かな収穫も得た。「きょうは思い切って自分のガンガン攻めるプレースタイルをしっかりやってみた結果、いいスコアで回れた。パッティングもすごく自信がついてきた。もっとアイアン、ウェッジが上手くなってくれば」。
3日間のドライビングディスタンスは322.2ヤードで全体2位。世界最高峰のツアーでも引けを取らない。あとは2打目以降の精度や小技、パットの技術が上達すれば、おのずと上位も見えてくる。
あすにはサンディエゴに移動し、来週の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」に備える。「この経験をどれだけ生かせるかが勝負になってくるので、また一から。練習ラウンドでしっかり下見して、いい形で迎えたい」。名門トリー・パインズGCでの一戦を見据えた。