11日、PGA(米国男子)ツアーは東京都内で記者会見を開き、日本で来季に新規トーナメントを開催することを発表した。
「株式会社ベイカレント」がタイトルスポンサーにつき、「ベイカレントクラシック」として開催。神奈川県の横浜カントリークラブが会場となる。72ホールのストロークプレーで、予選カットはない。開催日程、賞金は後日発表される。
2019年から千葉県のアコーディア・ゴルフ習志野CC(コロナ渦の20年を除く)で行われてきた「ZOZOチャンピオンシップ」は、今年で契約満了となっていた。
来季からタイトルスポンサーを務めるベイカレントは、日本の総合コンサルティング会社。トップマネジメントの意思決定をサポートする全社戦略や事業戦略の立案、デジタル技術を活用したビジネスオペレーションの検討支援等、クライアント企業の直面する経営アジェンダを解決するための企画検討や実行支援を行っている。
会見に登壇したベイカレントの阿部義之代表取締役社長は、「世界最高峰のゴルフツアー団体であるPGAツアーと、スポンサー契約を締結することができて、誠にうれしく思います」と、冒頭にあいさつをした。
2023年から2年間はZOZOチャンピオンシップのサブスポンサーを務めていたベイカレント。スポンサー契約を交わした経緯について阿部社長は、「私達コンサルタントが最高のパフォーマンスを提供し、付加価値の高いサービスを提供することを目標にしている」。
続けて、「2023年、24年とサブスポンサーを務めさせていただいたことによって、 PGAツアーの高いホスピタリティを目の当たりにして、最高峰の価値を提供していると感じました。我々の価値の方向性と一致しているこの大会に我々がスポンサードするということは、我々の国内外での知名度、付加価値を向上できると考えました」と、経緯を説明した。
PGAツアー・アジア太平洋のクリス・リー社長は、「日本開催のPGAツアー大会を行う私たちの目的は、日本のファンの皆様に世界最高峰の大会をお見せすることだけではなく、日本人選手にPGAツアーに参加する夢を実現する場を提供することでもありました。来季は4名の日本人選手がPGAツアーで戦いますが、この人数は今後さらに増えていくでしょう」。日本、さらにアジア全体のゴルフをさらに発展させるための重要な大会と位置づけている。
そして、米ツアー通算10勝の松山英樹も会見に登場。21年のZOZOでは“母国優勝”を果たしている32歳は、「来年以降、どうなるかなと思っていた中、ベイカレントさんが手を挙げてくれた。プロゴルファーを目指すジュニアたちにも好影響がある大会、うれしく思う」と、新規大会を歓迎した。
開催コースの横浜CCについては、「プライベートで何回もプレーをさせていただいきているのですが、グリーン周りがすごく特徴がある。優勝スコアはトータル20アンダーぐらいいくかなと思いますけど、日本人選手代表として勝てるように頑張りたい」と話した。来季は松山、久常涼に加えて星野陸也、大西魁斗も参戦するPGAツアーにますます目が離せない。