<ザ・プレーヤーズ選手権 最終日◇17日◇TPCソーグラス ザ・プレイヤーズ・スタジアムC(米フロリダ州)◇7275ヤード・パー72>
“第5のメジャー”とも呼ばれる戦いで、最終日も好スコアでまとめた。松山英樹は5バーディ・ボギーなしの「67」でプレー。トータル15アンダーまで伸ばし、6位タイに食い込んだ。
1番ではティショットを左のギャラリーロープまで打ち込むも、林のわずかな隙間からカラーに乗せてパーで切り抜けた。すると2番パー5では花道からのアプローチを寄せて1つ目のバーディを奪取。3番パー3でティショットをピンに絡めると、8番パー3では「いいパットが入ってくれた」と11メートルを流し込んでバーディとした。
この時点でトータル13アンダー。「(トップが)17、18くらいで止まってくれればチャンスあるかなと思ってやっていたけれど」と首位浮上も頭にちらついたが、そこから思い通りに伸ばせなかったことを「残念でした」と悔しがる。後半は11番と14番の2バーディ。それでも、最終日のボギーフリー、大会としては自身初の4日間60台のプレーで上位で終えたことにはうなずく。
「いっぱいいっぱいだった去年に比べたら、多くミスをしながらこういう感じでいられるということは、少し状態は上がっているのかなと思います」。過去最高の5位で終えた昨年大会に続く好成績。2年ぶりの勝利を飾った2試合前の「ジェネシス招待」から、12位タイ、6位タイと好調が続いているようにも感じさせる。
パットの貢献度を表すSG・パッティングは『-2.027』で62位だった。グリーン上については「まずジェネシスの時くらいに自信を持って打てるようにできれば」と課題に挙げ、3週間後の「バレロ・テキサス・オープン」までに練習を積んでいく。
「ショットも良いところもあればひどいところもあったりしたけれど、これをやり続ければ上位にいけるのかなってのは何となく見つかった。それをしっかりと、ものにできるようにしたい」。1カ月後には歴代覇者として臨む「マスターズ」も控えている。「オーバーワークにならないように」と前のオフで痛めた腰など体調に気を付けながら、準備を進めていく。