＜マスターズ　事前情報◇3日◇オーガスタ・ナショナルGC（米ジョージア州）◇7545ヤード・パー72＞

4大メジャーへの出場が可能なLIVゴルファー。今週のメジャー初戦、「マスターズ」には18名のLIVゴルファーがグリーンジャケットを目指して参戦する。

開幕3日前、月曜日の練習ラウンドにコースに登場したLIVゴルファーだが、ダスティン・ジョンソン（米国）、ブライソン・デシャンボー（米国）、セルヒオ・ガルシア（スペイン）、テーラー・グーチ（米国）らがLIVゴルフの“チームロゴ“が入ったウェアで練習ラウンドを行った。

4大メジャーでLIVゴルフのロゴ入りシャツを着用できるかは不確かで、英テレグラフ紙によるとLIVゴルファーは事前にLIVゴルファーの“ロゴ”入りシャツを着用しないことになったと報じられている。実際に前週、フロリダ州で開催されたLIVゴルフのオーランド大会では、CEOのグレッグ・ノーマン（オーストラリア）が選手たちに、「トーナメントを尊重するため」と、キャディバッグ、パンツ、キャップなどにロゴをつけないことで一致していたという。

しかしながら多くの選手がLIVゴルフに参戦してから、アパレルを供給していたメーカーとの契約が終了している。

昨年の「全英オープン」覇者のキャメロン・スミス（オーストラリア）は「LIVゴルフのロゴシャツと、念のためにもう1セット、ロゴなしのウェアを用意した。オーガスタ・ナショナルGCからは、詳細が聞かされていない。自分がプレーしているLIVゴルフに誇りを持っているが、彼らが望まないなら着ない」としていた。

昨年、DPワールド（欧州）ツアーの「BMW PGA選手権」ではキース・ペリー会長がLIVゴルファーに対し「LIVゴルフのウェアを着用しないようにお願い」と通達、イアン・ポールター（イングランド）を除く他の選手は協力した。

DJ（ダスティン・ジョンソン）は“ザ・エース”のロゴが入ったブルーのシャツで練習ラウンド、「着たい選手は着るだけ。僕は“ザ・エース”を着る」と話した。
オーガスタ・ナショナルGCがLIVゴルフへ要請したかは定かではない。（文・武川玲子=米国在住）