座右の銘は「言い訳はせず、いつもチャンピオンのようにプレーする」。そのフレーズから「ように」が取れて、米ツアーのチャンピオンに初めて輝いたのが昨年のこの大会。そして今年は2連覇を達成し、再びチャンピオンになった。
この2年のうちに身に付けたと思われるトーマスの挽回力と集中力は素晴らしかった。3日目は10番、11番、12番の3ホールで4つスコアを落としながら14番から18番までの5ホールすべてでバーディを奪う大挽回。最終日は序盤の5ホールで一気に4つ伸ばしてからは静かに淡々とプレー。到来した好機は決して逃さず、9番と10番、16番と17番でそれぞれバーディを奪った。
しっかりと地に足を付けながらも首位を独走するプレーぶりは不動で無敵。誰をも寄せ付けないトーマスのゴルフは、まさに「チャンピオンのゴルフ」だった。
それにしてもトーマスが達成した同一大会2連覇は、米ツアーではマット・エブリーによる2014年と2015年のアーノルド・パーマー招待2連覇以来だそうだ。このCIMBクラシックではライアン・ムーアも2013年と2014年に2連覇を達成しているが、昨季の米ツアーでは誰一人、タイトルディフェンドができなかったということになる。
振り返れば、「連覇」という言葉はタイガー・ウッズ時代では当たり前のように耳にしていた。A・パーマー招待だけを見ても、ウッズは2000年から2003年まで4連覇、2008年と2009年に2連覇、そして2012年と2013年に2連覇を達成。そのほかにも得意コースで達成した連覇は数知れず、マスターズでさえ2連覇(2001年と2002年)したほどだが、近年はリハビリ中のウッズはもちろんのこと、他選手たちにとっても「連覇」のハードルは格段に上がりつつある。
その理由は、ひとえに選手間の実力差が縮まっていること。20歳代の若い選手、米ツアー歴がまだ3年と4年前後と短い選手でも、それ以前に積んだジュニア、カレッジ、アマチュア時代の豊富な試合経験やそこで身に付けた底力が、米ツアーにおける即戦力になる。それはトーマスにも松山にも当てはまる。
この2年のうちに身に付けたと思われるトーマスの挽回力と集中力は素晴らしかった。3日目は10番、11番、12番の3ホールで4つスコアを落としながら14番から18番までの5ホールすべてでバーディを奪う大挽回。最終日は序盤の5ホールで一気に4つ伸ばしてからは静かに淡々とプレー。到来した好機は決して逃さず、9番と10番、16番と17番でそれぞれバーディを奪った。
しっかりと地に足を付けながらも首位を独走するプレーぶりは不動で無敵。誰をも寄せ付けないトーマスのゴルフは、まさに「チャンピオンのゴルフ」だった。
それにしてもトーマスが達成した同一大会2連覇は、米ツアーではマット・エブリーによる2014年と2015年のアーノルド・パーマー招待2連覇以来だそうだ。このCIMBクラシックではライアン・ムーアも2013年と2014年に2連覇を達成しているが、昨季の米ツアーでは誰一人、タイトルディフェンドができなかったということになる。
振り返れば、「連覇」という言葉はタイガー・ウッズ時代では当たり前のように耳にしていた。A・パーマー招待だけを見ても、ウッズは2000年から2003年まで4連覇、2008年と2009年に2連覇、そして2012年と2013年に2連覇を達成。そのほかにも得意コースで達成した連覇は数知れず、マスターズでさえ2連覇(2001年と2002年)したほどだが、近年はリハビリ中のウッズはもちろんのこと、他選手たちにとっても「連覇」のハードルは格段に上がりつつある。
その理由は、ひとえに選手間の実力差が縮まっていること。20歳代の若い選手、米ツアー歴がまだ3年と4年前後と短い選手でも、それ以前に積んだジュニア、カレッジ、アマチュア時代の豊富な試合経験やそこで身に付けた底力が、米ツアーにおける即戦力になる。それはトーマスにも松山にも当てはまる。