なぜ、そう思えたか?その理由はいくつかあった。
その1つ。岩田は昨季のランク125位以内に入れなかったため、ウエブドットコム・ファイナル4戦に挑み、3試合目を終えた時点では33位だった。4試合目の最終戦で頑張れば、トップ25に食い込んで今季のフル出場権を得るチャンスは十分あった。
しかし、米南東部を襲ったハリケーン・マシューの影響で最終戦は開幕前日に中止になり、すでに会場入りして初日を待つばかりだった岩田は、戦わずして今季フル出場のチャンスを失う結果になった。
「ハリケーンで1年を棒に振った」「キャリアが狂った」「代替大会を設定すべき」などと激怒した選手たちもいたという。だが、岩田は「残念だったけど、最終戦をプレーしてどうにかトップ25に入ってそのまま連戦しても、今週のように良くなっていなかったかもしれない」。思わぬオフができ、心身をリフレッシュできたことが今週の5位につながり、「かえって良かったのかも」。こんなに前向きに、しかも饒舌に語る岩田を試合会場で見たのは初めてだった。
東北福祉大の後輩である松山が上海で優勝し、先輩である自分はミシシッピで米ツアー初優勝を挙げて、先輩後輩の同週ダブル優勝?そう問いかけると、「どうですかねえ」と最初は照れていた。が、よくよく聞いてみると、「(ダブル優勝を達成したいという)その気持ちは、もちろんありました。それを見て、日本の若者がどんどん米ツアーに挑戦してくれたらうれしい」。
そんな岩田の想いは実現せず、初優勝もお預けになったが、心の持ちようが変わった今季の岩田は、米ツアー出場資格においてはフルシードの昨季より“格下”の準シードでありながら、戦い方も雰囲気も人間としても昨季よりずっと大きくなったように感じられた。
その1つ。岩田は昨季のランク125位以内に入れなかったため、ウエブドットコム・ファイナル4戦に挑み、3試合目を終えた時点では33位だった。4試合目の最終戦で頑張れば、トップ25に食い込んで今季のフル出場権を得るチャンスは十分あった。
しかし、米南東部を襲ったハリケーン・マシューの影響で最終戦は開幕前日に中止になり、すでに会場入りして初日を待つばかりだった岩田は、戦わずして今季フル出場のチャンスを失う結果になった。
「ハリケーンで1年を棒に振った」「キャリアが狂った」「代替大会を設定すべき」などと激怒した選手たちもいたという。だが、岩田は「残念だったけど、最終戦をプレーしてどうにかトップ25に入ってそのまま連戦しても、今週のように良くなっていなかったかもしれない」。思わぬオフができ、心身をリフレッシュできたことが今週の5位につながり、「かえって良かったのかも」。こんなに前向きに、しかも饒舌に語る岩田を試合会場で見たのは初めてだった。
東北福祉大の後輩である松山が上海で優勝し、先輩である自分はミシシッピで米ツアー初優勝を挙げて、先輩後輩の同週ダブル優勝?そう問いかけると、「どうですかねえ」と最初は照れていた。が、よくよく聞いてみると、「(ダブル優勝を達成したいという)その気持ちは、もちろんありました。それを見て、日本の若者がどんどん米ツアーに挑戦してくれたらうれしい」。
そんな岩田の想いは実現せず、初優勝もお預けになったが、心の持ちようが変わった今季の岩田は、米ツアー出場資格においてはフルシードの昨季より“格下”の準シードでありながら、戦い方も雰囲気も人間としても昨季よりずっと大きくなったように感じられた。