<全英オープン 事前情報◇17日◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385ヤード・パー71>
まえのメジャー大会「全米オープン」で10年ぶりのメジャー制覇を目指したローリー・マキロイ(北アイルランド)だったが、終盤に失速。最終18番では1メートルが決まらず、ブライソン・デシャンボー(米国)に敗れた。
無言でコースを去り、前哨戦の「ジェネシス・スコットランド・オープン」まで少しのオフを取ったマキロイだが、「全英オープン」で後日談が明かされた。
惜敗したマキロイに世界のトップアスリートたちからテキストメッセージが送られた。元バスケットボール選手のマイケル・ジョーダン(米国)、テニス選手のラファエル・ナダル(スペイン)…。そしてタイガー・ウッズ(米国)も送ったという。
「1週間ほど経ってから、少し落ち着いたかなと思ってローリーにメッセージを送った。ナイスメッセージだ。とても厳しい瞬間だったことは分かっている。だけど、われわれ勝者が必ず通る道。みんな負けることがあると伝えた」
しかし、マキロイからの返事は来ず。というよりも、このメッセージはマキロイに届くことすらなかった。なぜか?
「全米オープンで負けた2日後に携帯の番号を変えたんだ。きょう教えてもらうまで知らなかった。だから、タイガーには返事もしなかった。悪いことをした」。全英の会場で会って、初めてメッセージのことを知ったという。MJとナダルからのメッセージはしっかり届いていて「ふたりともすぐにメッセージをくれた。そのまま前に進めと。MJは彼が何度ウイニングショットを外したかと伝えてくれた」と明かした。
マキロイが携帯番号を変えた理由、それは無言で去ったスターに多くのメディアが一言はコメントをもらおうと連絡が殺到したから。「パインハーストを去って日曜の夜に自宅に着くまでの間に、10~15くらいのテキストメッセージがメディアから入っていた。番号を変えるときだと思ったんだ」と正直に話した。
「タイガーがメッセージをすぐに送ってくれたら受け取れたのに(笑)。3~4日はかなり落ち込んだけど、1週間後には立ち直っていた。もうコースなんて見たくもないと思っていたのに、戦いたくなるのだから」。全英は14年に制し、そこからメジャー優勝とは縁がない。10年ぶりの制覇、そしてパインハーストのリベンジを目指す。