<ザ・プレーヤーズ選手権 事前情報◇7日◇TPCソーグラス スタジアムC(米フロリダ州)◇7256ヤード・パー72>
ローリー・マキロイ(北アイルランド)、ジョン・ラーム(スペイン)が、敵対関係ともいえる「LIVゴルフ」の存在がPGAツアーの大改革を後押ししていると認めた。
旗艦大会の「ザ・プレーヤーズ選手権」を前に公式会見に臨んだマキロイは『今回の改革についてはLIVのおかげもあるか?』の問いに、「大いにある」とした。「嘘はつけない。60年間ものあいだ最大のゴルフリーグとしてやってきていると、進化の余地は少なくなる。競争相手が出たことで、改革が進んでいる」と持論を示した。
これについてはラームもほぼ同意見で、「LIVがなかったら、この変化は起こりえなかった。PGAツアーが変革することになったことについてはLIVに感謝しなければいけない」としている。「ほかの誰かからの砲火によってではなく自ら変革すればよかったけど、これは必要なことだった」と改革には賛成という姿勢をみせる。
LIVゴルフ参戦選手の資格はく奪といった措置を講じているPGAツアーだが、そんな“ライバル関係”の存在がPGAツアーの構造改革をもたらしたのは選手も認めるところだ。
LIVゴルフに移籍したフィル・ミケルソン(米国)がツイッターに投稿した内容も注目されている。「(PGAツアーを)去る前に、ツアーには8つのエレべーテッドイベントをすべきと進言したが、JM(ジェイ・モナハン会長)に断られた」との内容。真偽のほどは定かではないが、LIVの出現がゴルフ界を変えているのは間違いない。
2024年シーズンから出場人数を70~80人に絞る予選カットなし、高額賞金のエレべーテッドイベントが8大会開催されるなど、トップ選手にとってはますます高額賞金獲得のチャンスが増える仕組みとなる見込み。高額賞金で話題となっているLIVゴルフと追随するPGAツアー。今後の動向がさらに注目を浴びることになる。