フロリダ州のミッションヒル・イン・リゾートで開催された「ノタ・ビゲイIII・ジュニアゴルフナショナル選手権」の14−15歳ボーイズ部門に出場していたチャーリー・ウッズくん(米国)が、最終日に「66」をマーク。トータル7アンダーとして逆転勝利を飾った。そのバッグを担いだのは、ほかでもない父のタイガーだった。
出だしの1番から3連続でスコアを伸ばすと、10番からまたも3連続バーディを奪取。首位に並ぶと、最後は17番から2連続バーディで見事な逆転劇を飾った。18番パー4で2.5メートルのバーディパットを沈めて優勝を決めたチャーリーくんは、右手で大きくガッツポーズ。傍らのタイガーとグータッチで勝利を喜んだ。
「66」はチャーリーくんのベストスコアタイ。「去年は68、今年は66。このコースはとても相性がいい」と大喜びだった。
優勝インタビューでは「プレー中はもっとバーディをとっていかなければならないと思うと、とても気持ちが難しかった」と振り返った。タイガーとの二人三脚については「すばらしい時間だったよ。雑音を入れずに、二人の世界で戦った。先のことは考えず、目の前の一打だけを考えるように言われた。次のティショットの話をしようとすると、『ノー。このショットだけに集中するんだ』って」と、偉大な父とのプレーは大きな収穫になったようだ。
一方、4月に足底筋膜炎の手術を受けたタイガーはバッグを担いで18ホールを完走。回復に向かっていることが確認できた。
ノタ・ビゲイIIIはタイガーのスタンフォード大時代のルームメイト。PGAツアーでともに戦ったが、2013年以降は最前線から退き、米ゴルフチャンネルなどでラウンドレポーターを務めている。
チャーリーくんは今大会の上位2名までに入ったことで、11月に行われる決勝のナショナル・チャンピオンシップへの出場権をつかんだ。(文・武川玲子=米国在住)