<ZOZOチャンピオンシップ 事前情報◇22日◇アコーディア・ゴルフ 習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>
米国男子ツアーの日本開催大会がまもなく開幕を迎えるなか、初出場の日本勢たちは心が躍る練習日を過ごしている。推薦出場の幡地隆寛もそのひとりだ。
練習日から大勢のギャラリーが詰めかける大会の雰囲気は、国内ツアーとはひと味違い、まさに米ツアーといったところだが、幡地にとっては「まだそこまで実感はないけど、試合になればまた違う雰囲気になるのかな」と2日後に控えた開幕に向けて徐々に気持ちを高めていくつもりだ。
今季はアジアンツアーで優勝を遂げると、5月の「関西オープン」で国内初優勝を経て9月には「バンテリン東海クラシック」で2勝目を挙げ、飛躍の年となった。そして迎えた年に一度の大チャンス。というのも、今大会は幡地の“最終ゴール”達成に向けての第一歩になる可能性があるからだ。
「僕の最後の目標というのがタイガー(ウッズ)と回るというのがあるので、これに出ることがそこにつながる可能性がある。燃えるものがあります」。優勝してPGAツアーメンバー入り、ウッズとプレーするという道筋をつけるためにも、ここで結果を出していくことを思い描く。
第1回大会覇者のウッズは、ここで米ツアー最多勝利数に並ぶ通算82勝目を達成した。そんな感動の瞬間は生で観戦できず。“生タイガー”とのラウンドを果たすためには、参戦を熱望する米ツアーに昇格すること。まずは同じ舞台に立つことを目指す足がかりの一戦としたいところだ。
同じく今大会初出場で今季国内アツアー初優勝を果たした小木曽喬はリッキー・ファウラー(米国)のスイングを生で見て感激を隠せない。「すごい。すごいレベルのところでやれるのが楽しみです」と、期待感が湧き上がるばかり。あまりほかの選手のスイングは見ないと言うが、「ファウラー選手のトップがめっちゃ好きです。クラブの使い方がうまい」と超フラットスイングからややアップライトに変わったスイングを“ガン見”する。
「レベルが高いので、最初から全力でいかないと追いつけない。置いていかれないように頑張りたいです」と初日から飛ばすつもり。「稼ぎたいです(笑)」と、高額賞金大会で上位進出し、存在感を示したい。
昨年11月の「ダンロップフェニックス」でアマチュア優勝を果たし、今季は「日本プロゴルフ選手権」で公式戦Vも遂げた杉浦悠太の目標はでっかい。「かっ飛ばすしかない(笑)。ワクワクしています」と、米ツアー勢相手に真っ向勝負を仕掛ける。
ケガなどもありシーズン中盤以降は思うような成績を残せていないが、終盤に向けて勢いをつけるためにも、今大会で好成績を残したいところ。優勝賞金は153万ドル(約2億3000万円)と超高額。「2億いくらか、はい。とれたらいいですね(笑)」。ビッグマネーに照準を定めた。
これまで日本開催での優勝はウッズ、松山英樹、キーガン・ブラッドリー、コリン・モリカワ(ともに米国)と、いずれもメジャー王者。地の利を生かして、イキのいい日本勢がその牙城を切り崩しにかかる。